私は定期的に未来を見られる。
未来が溜まると、夢に選択肢が出てくる。見るか。見ないか。
どれくらい先の話なのかは毎回違う。
半年後だったり。4年後だったり。
でもある日、こんな夢を見たんだ──
もう、失いたくない────。
飛び起きた私の目には、大粒の涙が流れていた。
御都合設定
『夢主、超能力者設定。』
・未来しか見ることは出来ない。
・未来で人が死ぬなら、
死ぬ本人以外に伝えることが出来る。
・死ぬ本人に伝えるとペナルティとして、
3時間、毒で苦しむこととなる。
・直接的に『貴方は死にますよ』と伝えない、または、相手が自分が死ぬのか?と思わない程度の
注意ならペナルティは与えられない。
・夢主は、警察学校組に未来が
見えることを伝えている。
・警察学校組もペナルティについては
知っている為、本人には絶対伝えないと誓っている。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!