ピアノの伴奏が硝子と同じくらいの透明度で音を奏でた。その伴奏と共に私達は踊る。ふわりと舞う蝶ではなくて少し儚げな小鳥のように踊る。
足音がならないように衣装を着替えた私達。久々のライブがコラボなのに少し自分でも驚きを覚えながら今を精一杯生きるように、今できる最高のパフォーマンスをした。
少しどきどきした。初めてだ。こんな感覚に高校生の自分でもこんなに心が躍りだすようなくらいに興奮しているなんて初めてだ。
どうしよう、どうしようもなく楽しい。今がどうしようもないくらいに楽しい。ああ、ライブってやっぱり楽しい。何年振りかのライブがこんなにも良いものに、楽しいものになるだなんて…!
そのあと私達は二番を歌った。異なるグループであるという雰囲気が出つつも精一杯歌った歌声はライブ会場に響き渡り、ファンの感動を引き起こした。
この曲はライブの最後を彩るのにふさわしい曲だったのかもしれない。
お別れの挨拶をしてから楽屋に戻る。starlight専用の楽屋で皆で顔を合わせて笑った。
あはは、と皆で笑いあった。何だか緊張して いたのが馬鹿みたい。私達は笑顔でその時間を過ごした。また、ライブをしよう。沢山しよう。それでまたファンの笑顔を見よう。
そう思って、楽屋を出た。























編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!