第105話

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2026/03/19 17:21 更新












 
あなた
…懐かしいな






 あの時、知らない間に怪物はいなくなってて
 私もいつのまにか気を失っていた。



 目が覚めて、晴たちと出会って…信じられないぐらい
 部屋の物をぐっちゃぐちゃに吹き飛ばしたりした。

 突然能力者になったことが信じられなくて、
 その能力も自分の手に余りすぎたのか
 制御が全く効かなくて、ずっと閉じこもって。


 
 当時はあのKOZAKA-Cよりも自分の能力が怖くて
 景たちに泣きじゃくってたな。



 
 
hgc
次あなたの名字さんの番やで
あなた
ぇ、もうですか
los
とっくに先生の出番終わってますよ〜





 グラウンドの方に目を向けると、確かにもぬけの殻。


 考え事をしている内に終わっていたらしい。

 先生の怖いもの気になってたのにな…
 なんて思いながら、係の人から瓶を受け取る。


 晴れた空にそれを掲げてよく見ると
 若干青みもあるようにもみえる。

 空の色でも吸収しているのだろうか
 意外と黒色も綺麗なんだなと思った。




kzh
よぉし、特待生の力見せびらかして来な
あなた
見せびらかすって…
言い方やめてくださいよ
kzh
じゃあ〜悪ぃ虫追い払ってこい!






 やっぱり変な言い方に思わず笑ってしまうと
 なんで笑うんだよと怒鳴られてしまった。

 逃げるようにグラウンドの真ん中に向かう。






sng
頑張ってね〜っ!
fsm
 ファイト〜ッス!!
inm
特待生〜楽しみにしてるぞ〜!






 辺りを見渡せば仲良くしてくれた人たちの
 応援の声が耳に届く。


 うちの1人にショウさんの姿も見えて、
 なにやら口パクでなにかを伝えてきていた。




 ……「が ん ば れ」、?



 周りの歓声も相まって頬が緩む。

 入学した頃はこんなことになるだなんて…と
 何回も思ったことがやっぱり思い浮かぶ。


 ブイを作って返事をして、大きく深呼吸。


 なんだか清々しい気持ちだった。

 全生徒に見られて、ブーイングの声も多少あるのに
 不思議と嬉しい気持ちの方が勝っていた。


 
 

あなた
……自分が怖い、かぁ





 ポーションを高く掲げながら
 さっきの記憶を思い返す。


 
 あのときは手元にある能力でいっぱいいっぱいで
 だからそんなことを言ってたんだと思う。

 …でも、どうにか制御の術を覚えて、練習して
 そうやって特待生としてここに入学した。



 変なことには巻き込まれることは多いけど
 そのおかげで仲良くなれた人たちもいる。

 能力がなかったらきっと知り合うことのなかった人。
 今はこの能力に感謝している所まである。

 …だから、





あなた
怖いもの…ね





 今の私が答えるなら、自分の能力よりも
 "あの時のKOZAKA-C"って言っただろうな。

 
 消息不明。倒したのかも覚えていない。

 子どもながらに、ヒシヒシと手の届かない強さが
 感じるほどのKOZAKA-Cだった。


 出来ることならこれからも会いたくない。
 出逢ったとしても敵わない予感しかしないから。






lz
""みなさん準備はいいですか!?""




 ""エキシビジョンマッチ…開始!!""



 合図に従ってポーションを目の前に放り投げた。

 いつ怪物が出てきてもいいように耳に手を当てて
 自分の周りに風を纏わせた。












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God side









akn
……あれ、予備の一個は?
fw
そりゃそこのカゴに……あれぇ
見当たらへんな
ars
ねぇ君、青いポーション一個知らないー?





 2人の騒ぎに気付いたアルスが
 近くで観戦していた係の生徒に声を掛けていた。

 生徒の2人は顔を見合わせた後
 困ったように口を開いて




ぇと…その、青い方も使うと思って
特待生の持ってるヤツに混ぜちゃいました
…だ、駄目でしたか!??
ごめんなさい…っ!!
ars
……うぇ〜…大丈夫かなぁ





 またその一方で、出場していた月ノたちが
 グラウンドを見ながらこんな話もしていた。



tkn
…自分が怖いってなんです?
lrn
それ聞いちゃうの生徒会長すぎますって
kne
あー、全然良いよ?




 「あぁいうの普段体験できないからさ」

 そう面白そうにさっきの出来事について話を始める。




kne
あれって思い込みでも怖いって
思ったものが出てくるのかなって
lrn
……というと?
kne
僕が怖い、僕が怖い〜って
投げる前にそう思い続けてたの
kne
そしたら出てくるからさぁ
怖いもの知られなくて良かったよ
tkn
えー…じゃあ私もそれすれば良かったな





 ほっと胸を撫で下ろす叶に
 月ノは悔しそうに声を漏らした。

 そんな月ノにローレンは少し呆れながらも口を開けて



lrn
いや、あれはあれで面白かったすよ
全員が頭傾げててシュールでした
tkn
…じゃあいっか!






 こんなやりとりの間に、
 特待生はポーションを投げてしまっていた。







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あなた
……?






 ぽんっと出てくるものかと思っていたら
 すぐに出てくる気配はなかった。

 地面に割れて土にポーションの液体が沁みていく。


 


 ________ズズ…と、黒い液体が集まり出した。


 やっと出てくる、そう思って足に力を込めて
 まだ形態の分からないKIZAKA-Cに身構えていた。



 …そしたら















 ______________________ポンッ




あなた
……、え






 ぷかぷかと、ゆらりと紐を揺らした

 赤い風船が目の前に突然現れた。






不透明度38%さん スポットライト有難うございます!

書き直してたらR18くらって運営指定入りました!!
申請却下されてしもたのでこれからガンガン×n回
怖いかもしれない描写書きまくってやります(泣)

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