もう、あっちは期末テストおわったのかな…
ウィンターカップも終わったかな…
わたしも一緒に行きたかったな…
そんなことを思いながら、屋上に立った。
綺麗な夕焼け空
この世界で、確かになじむことはできた。
仲間もできた。
でもそれは、あくまで
私のうわべだけをみた人間たち。
少しだけ欲張りになれば
彼らみたいな本音で語り合えるそんな人たちといたい。
だから…
私はなぜか震えてる足を叩いた。
涙が出る顔を拭った。
「ねぇ、私っ…そんなに失うことが怖いわけっ…?
これまで何人もの人たちを不幸に招き失わせたくせにっ…
いざ私がってなったらダメなのっ…?
やっぱり人間、ほんとは1番自分が可愛いんだもんね。
自分優先にしたくなるもんねっ…
でもさ、この世界よりは花宮真のいたあの世界の方がいいじゃないっ…
一つの勇気で私の人生変わるんだよ!」
飛び降りることで戻ることができる確証はない分
不安の方が大きい。
けれど、試してみる価値は十分ある。
花宮side
「古橋」
「どうした?」
俺は今共に買い出しに行っている古橋に声をかけた。
「神崎千春の家が立ってた場所、燃えてそれから何になってた?」
「確か、公園だろう。」
それがどうした?って聞くような顔で俺をみてる。
俺は無理なことは初めからやらねぇ。
けど、わからないからこそ確かめたい。
なんとなくだ。
そこに現れる、そんな気がするんだ
「あとはやっておく」
光のない目ででも微かに微笑みを浮かべた感じがした古橋が
買い物カゴを俺から取った。
「ふはっ、
助かる」
俺は駆け出していた。
こんなにも俺は彼女が…
神崎千春がすきなんだ…
走りながら思っていた。
そして、その場所につき
俺は、見渡した。
空を見ると夕焼け空だった。
綺麗な夕焼けだ。
あいつもよく、空を見てたな。
「好きだ…千春」
そんなことを俺は呟いていた。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。