第31話

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2024/05/03 14:04


大吾side



あれから
恭平とは仲直り出来て最高の気分で
でもなんであんなに避けられてたのかやっぱ気になってしまう。
好きな人に冷たくされるほど辛いことはないんやないかな。


恭「だいごー!!」


色々考えていると、俺の名前を呼びながら恭平がドタバタと階段から降りてきた。


大「なにー?」


壁から顔を出した恭平は飛びっきりの笑顔で


恭「なぁこのゲームマジでおもろいんよ。一緒にやらへん?」

久しぶりにゲームに誘ってもらった!

大「よっしゃぁー!受けて立とう!」


恭「ほんまに!?嬉しい!」


嬉しいのはこっちやで?


ゲームを始めると、ゲームに集中して急に静かになる恭平。

横顔綺麗やな…

恭「大吾大吾!めっちゃやられてんで?笑」


ぼーっとしてる隙にいつの間にかめっちゃぼろ負けやった。

大「あかんな、最近全くゲームしてへんかったからめっちゃ弱なってるわ笑」

恭「それにしてもやな笑」
大「失礼やなぁ笑」


恭「…ごめんな、ゲーム誘わんくて」

申し訳なさそうにそういう恭平。

大「ううん、恭平やって思春期やしそんな事なんてたくさんあるって分かってるから大丈夫やで」


本当はすっごく辛かったけどな?

恭「大吾の事は一生嫌いにならへんから安心してな?笑」


恭平は甘い。

いつも俺に「好き」って言ってくれる。

その度に胸がどきっとするけど
兄弟としてってことは分かりきってるから余計胸が痛む。


とにかく恭平と仲直り出来たことが嬉しくて

大「きょーへー泣」

恭「えまってまってごめんやん」

大「ううん、仲直り出来て嬉しいなって。」


恭「元はと言えば俺のせいやけど俺も嬉しい」

大「よし!今日は久しぶりに豚キムチ作るぞー!」

恭「やった!」






この関係が嬉しいようで、なんだか少しもどかしい気もする。






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