最後はまふまふさん目線❗
では、どうぞ!!!
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まふまふside
眩しい朝日が僕のうっすら開いた目に差し込む。
あぁ、昨日カーテン閉めてなかったのかと
考えながらもう一度眠りにつきたくて布団に潜り込む。
だって眠い。あー、すーぱーぬこになりたい。
ふと、気づく。僕、裸じゃね?え、あれ…。
あ"ー…。思い出した。僕、そらるさんとシてそのまま
寝ちゃったんだ。うん、腰痛いし正解ですね、ハイ。
いつも、そらるさんの方が早起きだから
もう起きているものだと思い込んで寝返りを打つと、
目の前にそらるさんの顔。白くて透き通った肌。
影を落とす長いまつげ。紺色の癖っ毛。
いつ見てもきれいだと思う。
寝ているそらるさんにだから言えること。
迷惑掛けたくないし、心配させたくないからね。
だんだんと視界が滲む。
涙が溢れて溢れて止まらなくなる。
息が上がって、途切れ途切れの言葉になっていく。
これが自己満足だったとしても。今、謝っておきたい。
僕のあの言葉は僕を大切にしてくれるそらるさんとか
うらさかの二人、luzくんや96ちゃん、天月くん、
みんなを否定するものだと、そらるさんは叱って
慰めてくれた。自分が否定した自分を
好きでいてくれる人が居る。その事にやっと気づいた。
後になって、あの言葉で一番否定してしまったのは
僕のことを愛しいと言ってくれた
そらるさんの気持ちだということに気づいて。
どうしても謝りたかったんだ。
声にはっとして顔を上げると
そこには眩しそうに薄ら目を開けて
微笑んだそらるさんの顔があった。
そう言うと、そらるさんは僕のことを抱き締めて、
また目を閉じてしまった。
僕は幸せ者だな。
もう、一人じゃない。 大切な人がいる。
もう、怯えない。 守りたい人がいる。
もう、傷つけない。 大切にしててくれる人がいる。
そんな安心感とそらるさんの体温に包まれながら
僕はもう一度夢の中へと落ちていった。
落ち行く意識の中、伝えたいこと。
それは、「ありがとう」
それはーーー
「愛してます」
〈END〉
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。