第4話

今日の夕食は…?
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2020/04/24 14:29
作業を終わらせ、時計を見ると18時を指していた。
やべ。昼食、食べてないや。そりゃあ、お腹もすく。
部屋から出ると、ちょうどまふが
夕食の準備に取りかかるところで、
「何作るの?」って聞いたら、
パエリア、アボカドサラダ、 
サケのムニエル、ミネストローネ、だってさ。
おしゃれだなぁ、俺には無理。
鼻唄を歌いつつ楽しそうに料理をするまふを眺めながら
俺は幸せ者だなぁ。なんて思う。本当、心から思うよ。




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まふまふ
そらるさん!
料理できたので運んでください!
そらる
はーい(-o-)/
今行く~
エプロン姿のまふが大声で言うので
料理をとりにキッチンへ。
テーブルに並べて、向かい合うように席に着き、
いただきます。と、手を合わせて夕食をいただく。
あ、美味い。俺も料理のレパートリー増やそうかなぁ。
まふが「美味しい」って笑う顔好きだし。
何より、まふのことは俺が笑顔にしたい。
一時、まふがストーカー被害や暴行被害に遭った。
当時知り合い程度だった俺にも分かるくらい
まふは笑わなくなっていって
腕や足に傷が増え、 
まるで枯れ木のようになっていた。
もう、あんなまふはみたくないよ。
だから俺のエゴだとしても、
それでもまふには笑顔でいて欲しい、
そう思う強い気持ちが俺の中にずっとあるのだ。
ごちそうさま、と、手を合わせて言い、
食器の片付けをする。夕食は洗い物が少々多いので
食洗機にそのままつっこみ、スイッチをポチリと。
あれだ、技術の進歩って凄いよな。
技術者達にマジ感謝_(..)_

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