第4話

3話 そんなことない。
93
2024/09/07 04:37 更新
あなた
(火傷の跡、、)
あなた
(さっきまで無かったのに…)
あなた
(隠してた、?)
桃瀬 蘭
あ、あの〜??
あなた
(さっきまでは何かで隠してたけど、今は見えてる…ってこと?)
あなた
(どうしたらいいのかな、これ)

隠してたってことは、見られなくなかったんだもんね…
私は彼の声など全く聞こえていなかった。
あなた
…🤔
桃瀬 蘭
て、店員さーん?
どうかしました?
桃瀬 蘭
おーい(👋顔の前で
あなた
ハッ(そうだ!)
あなた
『待ってて』

私は彼にそうジェスチャーをして、

店の奥に物を取りに行った。
(店の奥→家)
桃瀬 蘭
…(
桃瀬 蘭
(何を考えてるんだろ…)




____



私は家から取ってきた鏡とマスクを彼に差し出した。
桃瀬 蘭
…?
桃瀬 蘭
なんですか?これ

私はカウンターからチラシを1枚とって、その裏に
『鏡を見て必要だったらマスクを使って』と書いた。
うん。流石私
あなた
(変な文章だわ)

と思いつつ、それを彼に見せる
桃瀬 蘭
鏡、?

そう言いながら彼は鏡を覗き
しばらくしてから、慌てて口元をタオルで隠した。
桃瀬 蘭
えっと…マスク、借りてもいいかな。
あなた
コク
あなた
(あんまり見せたくなかったのかな、)


桃瀬 蘭
あの、ごめんね…
気持ち悪いものを見せてしまって…

すごく気まずそうに言う彼。
あなた
『そんなことない』
桃瀬 蘭
…!

私はそんな風に一切思わなかった。

彼は言葉遣いがどこか温かくて、言葉を話さない私に疑問を持つはずなのに何も聞かずに普通に接してくれた。

まぁ、店員と客。という関係だからかもだけど…
あなた
『そんなことないです』

私は声で伝えれないから。
字と動きでめいいっぱい否定した。
あなた
(気持ち悪くなんかない、ないんだよ。)
桃瀬 蘭
ふっ、

そしたら彼はケラケラと笑い出してしまった。
あなた
???
桃瀬 蘭
ご、ごめん。店員さんが凄い必死に否定してくれてるから、なんか面白くって

彼はそう言っている間もずっと笑っていて、つられて私も笑みをこぼしてしまった。




____


桃瀬 蘭
あ、晴れてる…

いつの間にか雨は止んでおり、空にぱあっと明るい光が一筋ささっていた。
桃瀬 蘭
じゃあ、俺もう行きますね、雨宿りさせてくれてありがとうございました。

ぺこりとお辞儀をされて、私もつられてぺこり。



カラン

彼はドアノブに手をかけた状態でこちらを向いて、
こう言った。
桃瀬 蘭
あ、あと
桃瀬 蘭
否定してくれて、ありがとう。

さっきの笑みとは違った、ふわっとした温かさでいっぱいな笑みを浮かべて。



あなた
(眩しい人だった…)
あなた
(でも、全然居心地の悪い眩しさじゃなかったな…)
作者
らんらんが丹羽ちゃんに向けた笑顔。
作者
もし、見れたら。
作者
眩しすぎて耐えられぬ…🤦‍♀️

プリ小説オーディオドラマ