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ずっと黙っていた陣平がいきなり、まだ名前を知らない金髪イケメンに向かってそんな事を呟いた



見たことあるって、言われてみれば見たような気もしなくもないけど…

あ、首席だったかで代表挨拶をしていたのが確か、降谷零って名前だったはずだ



正直ボケっとしていてあんまり覚えていなかったが、確かに壇上で話す彼は金髪だったようにも思える

ハギの言葉になるほどと1人納得した

今にも降谷くんについて語り出してしまいそうだった諸伏くんを降谷くんが制する

少ししゅん…としてしまった彼はまるで子犬のような幼さを感じさせた

いきなり変なことを言い出した私をハギが少し引き気味で私を見た



やめろ  そんな目で見るんじゃない

ニコッと笑ったヒロくんに出会って初日にして懐いてしまいそうだ


可愛い。とっても可愛い(2回目)

いつものようにケラケラと笑うハギと言葉の割に止めには入らずに微笑ましそうに私達のやり取りを見守る伊達くん

自己紹介が済んだからなのか、降谷くんとヒロくんは行ってしまった

じっと去って行く降谷くんの後ろ姿を睨みつける陣平にそう問うが、陣平は何も言わなかった