第5話

宝箱 I “カイソウ”
585
2023/05/13 13:46
家に帰っても、今日の話が頭からこびりついて離れなかった。ふと、思った。仲良くする、って言ったけど、
どうやって仲良くなんのぉぉぉーーーーーーーー!?
なんも考えてなかった…。偶然会える訳ないし、あの二人の協力仰ぐ??でもなぁ…((考えてなかったのかよ【呆】by岩本・室
あっちは覚えてないんだから、「久しぶりぃー」で話しかけることはできないし…
ってか、俺と康二ってそもそもどうやって仲良くなったんだっけ?

思い出してみれば、

初めて康二に会ったのは、今の暑さとは程遠い爽やかな風で、桜が舞う季節のことだった。
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         “カイソウ”
俺はこの春から正文しょうぶん高校に入学することになった。ただただ、3年間が平凡に、安心安全に平穏に過ごせたら良い。それが俺のポリシーだった。関西の高校だが、俺はついこないだぐらいに越してきたばかりなので、関西弁は喋れない。
それはいいのだが、今日が入学式だというのに、

目黒蓮
目黒蓮
学校への行き方がわからない!!完全に迷子だーー!!
一回予習したはずなのに…もうどうしたらいいかわからなくなって天を仰ぎ、周りをきょろきょろしてみたら、一人の人物に目が止まった。制服を見れば、同じじゃん!!もしかしたら、行き方を知ってるかもしれない、そう思ってその人に近づいた。
向井康二
向井康二
分からん…どないしよ…分からん……
何かをブツブツ言っている…?怖っ!でも、ここは勇気を持って話しかけるべき…だよな!
俺の安全な高校ライフのためにも——。
目黒蓮
目黒蓮
あのっ!
向井康二
向井康二
へっっ!?
目黒蓮
目黒蓮
一年生ですかっ?
向井康二
向井康二
は、はい!
目黒蓮
目黒蓮
あの…正文高校への行き方、分かりますか?
目黒蓮
目黒蓮
俺、迷っちゃったみたいで…
向井康二
向井康二
えぇっ!?
向井康二
向井康二
ほんまに!?
目黒蓮
目黒蓮
えっ?
向井康二
向井康二
実は…俺もやねん!!
向井康二
向井康二
良かった〜!!
仲間おって!!
その人は子犬みたいなキラッキラした目で俺に言って来た。かわいい人だなぁ。って、そう思っている場合じゃないのに…!
向井康二
向井康二
あっ!俺、向井康二です!
目黒蓮
目黒蓮
えと…俺は目黒蓮です
じゃあ、同い年やしタメでええよな!って言った康二の笑顔はニカって効果音が出るんじゃないかってくらい輝いていた。
向井康二
向井康二
んー、じゃあ…めめとかどうやろ?
目黒蓮
目黒蓮
えっ?
向井康二
向井康二
あだ名!
向井康二
向井康二
…うん!響きもええ感じやなぁ〜
そう言って頷いてみせる姿はなんかのキャラクターみたいで愛でたい感じの可愛さがある。初めてなんだな、これが。人を可愛いって思ったのは。

  俺の中で
      何かが
         始まった、音がした。

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どうもです!✨
今回も読んでいただき、ありがとうございます😊

文字をちっちゃくする方法分かりました!!
あと、他の方々の作品を読ませていただいていて、気付いたのですが…
私の文、超長いですね!!💦
なので、今回は反省して文自体は1000文字を越さないようにしてみました!!
どうでしょうか…??🤔
教えてくださると嬉しいです😊

これからも、読んでくださると嬉しいです🎀
よろしくお願いします🍀

 

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