何か面白いものを見たような
顔をしながら入ってきたのはなつだった。
少し呆れているような気もするけれど。
俺が、いるまの恋敵???
こいついつから聞いてた!?
いるまの声がさっきよりも低くなったのと同時に
扉の方から焦るような声が聞こえた。
いるまが足早に扉を開けると
顔を青ざめながら逃げるように
こさめの背中を押すみことがいた。
明らかに誤魔化そうと目をきょろきょろさせてるみことと、
逆にもう開き直っているこさめ。
まあ、こさめの言うことは正しいので
いるまも何も言い返せないようだった。
いや幽霊部員名乗んなよ…と思ったが、
俺が部活に入っていないからぐっと堪える。
なつとすちは美術部。
いるまがバスケ、こさめがパソコン、
みことが軽音部に入っている。
この高校はなにかと部活の種類が多く、
そこが強みでもあるらしい。
結局俺は何もしっくりこなかったんだけど。
みんながわーきゃーと騒いでいると
こさめが近くにきていて俺に耳打ちをしてきた。
急な質問に困惑しながらも
何やらこさめの真剣な目と、勢いに圧倒された。
そのままこさめは離れて、すぐ顔を逸してしまった。
あの時のこさめを顔は見れなかったけれど、
何かその姿がいつもと違うようで
どこか引っかかってしまった。
どっちもぜひ!!!
私の好きな小説です!!












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。