第19話

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2024/01/28 15:31
家入硝子
あなたの下の名前先輩、大丈夫ですか?
あなた
う…、うん。大丈…オエ"ッ…。


悟達を置いてきて30分後。
硝子ちゃんと酒の飲み比べをして
見事に酔っていた。そして現在は
吐きそうなくらいまで気分が悪い、

あなた
硝子ちゃんはお酒が強いんだね。
凄いね…ウッ……。
家入硝子
あなたの下の名前先輩は飲みすぎです。
お手洗いに行ったほうが
良いと思いますけど。
あなた
そう、だね。ちょっと
行ってこようかな…ウ"プッ!
五条悟
ありゃりゃ、バカだね〜。
あなたの下の名前はあんまりお酒が
強くないのに、無理するから。
夏油傑
あなたの下の名前さん、私の肩に捕まって。
エスコートしますよ。
家入硝子
は?
あなた
!!!???


そう言われた瞬間、ひどく驚いて
椅子から落ちて、机と椅子が
ガタンと大きな音を立てた。痛い。

あなた
えっ、ちょっ待っ…!
何で悟達がここに!?
お店分かんないはずだよね!?
五条悟
あなたの下の名前達が行く場所なんて
手に取るように分かるもんね〜。
家入硝子
本音は?
五条悟
あなたの下の名前にGPSを付けてるからに
決まってんじゃん。
夏油傑
おかげで場所がすぐに分かって
助かったよ。キモいけど。
五条悟
あん?
あなた
じーぴー…!?ウッ、オエッ!
家入硝子
あなたの下の名前先輩、大丈夫ですか?
水を少し貰ってきますね。
夏油傑
しょうがない、私も袋を
持ってきます。


2人はそう言うとその場から
立ち去ってしまった。ああどうしよう、
2人に迷惑かけちゃったな…。
けど今は頭がクラクラして
あまり深くそこまで気が回らない。


ふと下に向けていた視線を前に戻すと、
悟は私と同じ目線までしゃがみこみ
私の目の前にいた。

あなた
さとる…?
五条悟
…。


さっきから私をジッと見つめたまま
動かない。何か付いてるのかな…。

五条悟
__のに…。
あなた
え?
五条悟
ん?どうしたの?
夏油傑
あなたの下の名前さん、袋を持ってきました。
もう大丈夫ですよ。
家入硝子
水も持ってきたので、
少し飲んでみて下さい。
あなた
あ、ありがとう…。


…悟が小声で何かボソって言ってたけど
何だったんだろう?

あなた
…ちょっとだけ楽になったよ。
ありがとう2人とも。
五条悟
良かった〜元気になって!
夏油傑
良かったって…。悟は何もして
ないじゃないか。
家入硝子
少しはお前も動けよクズ。
五条悟
僕は姉ちゃんの側にいる
仕事をしたも〜ん。
五条悟
(…あ〜あ、惜しかったなぁ。
もう少しこのあなたの下の名前の姿を
見ていたかったんだけど。)
五条悟
(あの朦朧とした意識のまま
僕の名前を呼んでたあなたの下の名前…。
このまま2人が来なければ__)


















五条悟
砂糖をたっぷり
まぶして食べられたのに。

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