正直、最初の頃はあまり実感が湧かなかった。
だって、急に「未来から娘が来ました」とか言われ
ても、「なんじゃそりゃ」ってなるだけでしょ?
だからかな。あの子が来たばかりの時は、あの子の事、ちゃんと見れなかった。
…でも
あの時、あの子の本音を聞いた時。
そして、緊張が解けたかのように泣き出したあの時。
『寂しい』
『お母さん達に会いたい』
その時...
なんて言ったらいいのかわからかいけど、ふと思った。
「この子の笑顔を守りたい」
「この子に寂しい思いをしてほしくない」
「この子が愛しい」
子を持つ親...私の周りで言ったら、げちくんとかつっきーとか、みんなこんな思いなんだなって
...私自身には子供はいないし、そもそも恋人すらいない。でも、何だか...
あの子の母親になれた気がして、凄く嬉しかった。
だから、あの子が全ての元凶だと知った時...
絶対に助けなきゃって、あの中の誰よりもそう思った。
顔には、言葉には、出さなかったけど。
私が...私達が...あの子を助けてやらなきゃ
悪の連鎖に取り憑かれてしまった、あの子を。
それなのに。
どうして...
どうしてこうなってしまったのだろうか?
貴方はどちらを選ぶ?













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。