第5話

episode4
354
2024/12/12 16:23 更新
 
伏黒恵
おいあなた
夏油 あなた
ん?
伏黒恵
大丈夫か?
夏油 あなた
何が?
伏黒恵
顔色わりぃぞ
夏油 あなた
…大丈夫でも大丈夫じゃなくても
夏油 あなた
逃げる場所なんてないのだから
何も関係なんてないわ
夏油 あなた
じゃ、私は教室に行くから
伏黒恵
っ…待て!
そう言って恵がボクの腕を掴む。
それにボクは
夏油 あなた
命令権を行使します
私から手を離しなさい
と言って教室へと歩みを進めた。
相澤消太 / イレイザーヘッド
……伏黒さん、大丈夫ですか?
伏黒恵
俺は大丈夫です
伏黒恵
大丈夫じゃないのはあなたの方ですよ
伏黒恵
……万が一俺か狗巻先輩が
居ない時があったら
轟焦凍とあなたを近づけないように
お願いします
相澤消太 / イレイザーヘッド
轟とですか?
伏黒恵
俺からは事情を説明できませんが
あなたにとって「轟」は地雷ですから
相澤消太 / イレイザーヘッド
……分かりました
なるべく気をつけます

上鳴 電気
あれっ、一番乗りだと思ったのに!
夏油 あなた
……上鳴電気?
上鳴 電気
えっ、俺の名前……
夏油 あなた
あぁ、ごめんね
夏油 あなた
私、見るだけで
人の名前とか分かるの
上鳴 電気
あっ、個性か!凄いな!
夏油 あなた
ありがとう
夏油 あなた
私は夏油あなた、よろしくね
上鳴 電気
おう!よろしくな!
夏油 あなた
君はヒーローを目指してるの?
上鳴 電気
ん?うん!
上鳴 電気
え、あなたは違うの?
夏油 あなた
人を救うという点では
あながち間違いではないかもね
上鳴 電気
……それ答えになってなくね?
夏油 あなた
目指してるわけでも
目指してない訳でもないって事よ
夏油 あなた
そもそもヒーローに
好意は抱いてないの
上鳴 電気
えっ、何で?
夏油 あなた
ヒーロー=良い人
では無いからかな
夏油 あなた
少なくとも今まで
私の出会ったヒーローは
私にとって良い人では無かったから
夏油 あなた
だから君がヒーローになるのなら
中途半端ではなく
ちゃんと人を救えるヒーローになってね
上鳴 電気
……あぁ!勿論!
上鳴 電気
……ってか、ほんとに同い年?
夏油 あなた
失礼だな……ちゃんと高校1年生だよ
上鳴 電気
いやそうじゃなくてさ
考え方とか雰囲気が凄い大人びてるから
上鳴 電気
よく言われない?
夏油 あなた
見た目と精神があってない
とはよく言われるけど
夏油 あなた
大人びてるって
言われたのは初めて
上鳴 電気
えっ、そうなん?!
夏油 あなた
うん、いつもは
見た目より心が子供だって言われてる
上鳴 電気
えぇ〜?そうは見えないけどな…
伏黒恵
……もう生徒が来てたのか
がらがらっと戸を開けて入ってきたのは
先程まで一緒にいた恵だった。
上鳴 電気
うわっ…誰?!
夏油 あなた
……どうかしましたか?伏黒先生
上鳴 電気
えっ、先生?!
伏黒恵
副担任だけどな
夏油 あなた
それで何ですか?
伏黒恵
全員来るまで喧嘩とかないようにな
夏油 あなた
あー…そういう……
きっと君は私と轟焦凍が会った時のために
ここへ来てくれたのだろう。
生徒同士の喧嘩とか君は気にしないだろうし
相澤さんもそんな事言わないだろう。
君がここに来る理由はそれしか考えられないからね。
上鳴 電気
伏黒先生はヒーローなんすか?
上鳴 電気
見たことないけど……
伏黒恵
俺はヒーローじゃない
夏油 あなた
でも実力でいえば
ヒーロー以上……ですよね
伏黒恵
あぁ
上鳴 電気
オールマイトより?
夏油 あなた
私が言ったのはそこらのヒーロー
夏油 あなた
オールマイトよりは弱いと思う
伏黒恵
おい
夏油 あなた
伏黒先生は本気で戦ってないですから
伏黒恵
俺はいつだって頑張って((
夏油 あなた
(( 頑張ると本気は別ですよ
上鳴 電気
え、なんか違うの?
夏油 あなた
君は大丈夫、本気でやれる子だから
上鳴 電気
えぇ〜?!何それ?!
夏油 あなた
君は気にしなくていいの
伏黒恵
ほんと子供だよな、お前は
夏油 あなた
351回目です、それ言われるの
伏黒恵
何で覚えてんだよ……
夏油 あなた
分かるだけです
伏黒恵
そうだったな
上鳴 電気
なになに、2人は知り合いなん?
夏油 あなた
中学の頃少しね
上鳴 電気
っていうかなんで子供なんですか?
上鳴 電気
俺には大人びて見えるんすけど……
伏黒恵
直感が鋭くて
少し自分勝手で
伏黒恵
自己表現とか
「丁度良い」の線引きとか
限界になる前に辞めるとか
そーゆーのが苦手で
伏黒恵
その癖、人に甘えるとかしないし
伏黒恵
1番は何考えてっか分からない
伏黒恵
、小さい子供みたいだろ
上鳴 電気
それは確かに子供かも…
夏油 あなた
……伏黒先生
少し疲れてるんじゃないですか?
伏黒恵
なんでだ?
夏油 あなた
普段そんなこと人に言わない
じゃないですか
伏黒恵
お前が命令権なんて使うからだろ
夏油 あなた
えっ?
伏黒恵
あれから頭がずっと霞がかってんだよ
伏黒恵
だからだろうな、頭が上手く働かない
夏油 あなた
じゃあ……
ボクは「解除」と口にする。
殺す対象以外の人間に使ったのは初めてなので
上手くできるか些か不安だったのだが
上手くできたようだ。
それから命令権を行使すると
その命令を聞いた後にも脳に影響が出る
という事が分かった。
伏黒恵
あぁ、戻った
夏油 あなた
伏黒先生、また今度少し実験を
させてください
夏油 あなた
その症状が
命令権だけなのか
それ以外も有効なのか
知りたいので
伏黒恵
分かった
上鳴 電気
命令権って何?
夏油 あなた
個性の応用みたいなものよ
伏黒恵
そういや、デメリットとかねぇのか?
夏油 あなた
はい、無いです
伏黒恵
嘘だろ、マジかよ……
上鳴 電気
最強じゃん!
夏油 あなた
ありがとう












𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎... ⤵

プリ小説オーディオドラマ