「ねぇ、匠海って俺と京介どっちが好き?」
楽屋で休憩中、突然告げられた柾哉くんからの質問。
鏡越しに柾哉くんと目が合う。
どっちもなにも笑、いきなり突拍子もない事を言われてびっくりしてますけど。
「なんやねん、いきなり」
「ねぇ、どっち?」
「へぇ?どっちもなにも2人とも同じぐらい大好きやで!」
「うっそだぁー絶対!!」
突然振り返って、俺が座るソファへズンズンとやってくる柾哉くん。
「ちょ、怖いから!!」
「絶対京介の事、俺よりも何十倍も大好きでしょ?」
壁ドンならぬ、ソファドン?されてる俺。
顔が本気だ。冗談で言ってる訳じゃないことを察知する。
「柾哉くんの事も大好きやで笑笑」
「伝わってこない、、、、」
「なんでやねん笑」
ソファドン?から解放され隣に座る柾哉くん。
「だって、いつ〜も京介と一緒だしぃ、何よりも京介と一緒だとめっちゃくちゃ、匠海楽しそうやもん。
京介もだけど‥‥‥‥」
「そうか?」
確かに今はおざまきで活動中やから、必然的に一緒にいる時間は多い。気が合うから楽しいは楽しい。
「もっと、かまって!!俺も」
ほっぺを膨らませて俺を見つめる柾哉くん。
いゃー、この人ほんとにあざとい!!
ガチャっ、
楽屋の扉が開き、京介が入ってきた。
「あっ、京介ぇ!!」
「2人、距離近くねぇ?」
大きなソファにギュウっとよってる2人。
この2人は、距離がバグっている。いつものことだけど。
「匠海は、俺よりも京介の方が大好きなんだって」
「はぁ?」
「ちょっ、言うてへん言うてへん!!
京介も柾哉くんも大好きやって言うてるやん!!」
ふっ笑
ったく、この人は、
「俺は、匠海の事好きだけど、likeの方ね。柾哉くんはLOVEの方」
「なんやねん、何惚気てんねん!」
「あぁ匠海ごめん。最近ずっと一緒じゃん?匠海と。
嫉妬してんの!この人。今の口癖「京介は、匠海のこと大好きだもんね」だから」
「あははは、俺に嫉妬してたん?
やからかぁ、急にどっちが好き?って言われて笑笑」
「‥‥‥‥、だって仲良しすぎるんだもん、2人‥‥。
楽しそうだしぃ、なんか空気が‥‥‥」
シュンっとして、垂れた耳と尻尾が見える笑
あきらかに、落ち込んでる笑笑
「安心して、柾哉くん!
京介は柾哉くんの事、ほんと大好きやから。惚気しか聞かんからな京介から。
それに俺は柾哉くんも京介と同じぐらい大好きやで。」
「ちょ、おまえさー何どさくさにまぎれて柾哉くんに大好きとか言ってんの?てか、お前に惚気てねぇから。」
「惚気てるやん!柾哉くんがさぁーなになにやったとかいっつも言ってるやん。」
「ばっ‥‥!!」
「あははは笑 顔真っ赤っかやで京介笑」
「そうなんだぁ笑笑、うふふふ笑笑」
「柾哉くん、俺、柾哉くん大好きやで♡」
「えへへっ、俺も匠海の事、大好き♡」
「うぉーい!!まてまて。おかしいやろ?
お前ら距離近すぎ!!」
「あはっ、京介嫉妬してるぅー」
「よかったな、柾哉くん。」
「えへへへへっ」
ほんまに京介はただの親友や。
恋愛感情なんてこれっぽっちもないから安心してな。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。