第5話

フョードルの秘密!紫色の正体
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2025/12/28 08:00 更新
転校というものは、いつも静かに始まります。
拍手も歓迎も、ぼくには不要です。

教室の扉が開いた瞬間、








――いました。

ピンク色の魔力反応。
それから、少し騒がしい緑色。

ああ、やはりここでしたか。
魔都・ヨコハマ。噂は正確です。
フョードル
はじめまして。フョードル・ドストエフスキーです
フョードル
本日より、お世話になります
敬語で頭を下げながら、ぼくは観察します。


二年B組。

凡人で、臆病で、
それでも運命に選ばれてしまった少年――シグマさん。

彼は、ぼくと目が合った瞬間、
ほんの一瞬だけ息を止めました。
フョードル
この街は、思ったより”壊れやすい”ですね
無自覚では、いられませんよ。
昼休み。
廊下ですれ違った時、ぼくは囁きます。
フョードル
最近、別の魔法少年が話題になっているそうですね。
フョードル
……お困りでは?
彼の肩が、わずかに跳ねる。
ええ、その反応で十分です。
放課後、屋上。
鳩の姿をした妖精――ポッポが、手すりに止まっていました。
ぼくの妖精、ピッピはその影から静かに現れます。
ポッポ
ポ………
ピッピ
彼は優しすぎるッピ!やっぱりフョードルが一番よッピ!
ピッピ
(`・ω・´)=3フンス
フョードル
Даええ、だからこそ、壊れやすい
紫のタトゥーが、静かに熱を持つ。
ぼくはまだ、仲間ではありません。
敵かどうかも、決めていない。

ただ一つ確かなのは――
彼が必死になる姿を、
ぼくは最後まで見届けるつもりだということ。
フョードル
安心なさい、シグマさん
フョードル
世界が救われるかどうかは……まだ、これからですから
紫は微笑み、
その本心を、誰にも見せないまま。
フョードルは淡々と微笑む。

ロシアでのことを、思い出す。
寒い街。
静かな夜。
光を見つけた、あの日。
フョードル
Я не хотел этого私は、望んでいませんでした
呟きは、誰にも届かない。
次回予告

――ヨコハマは、今日も騒がしい街ですね。
最近は「別の魔法少年」まで話題になっているとか。
……ふふ、困惑する顔は、とても人間らしい。

ですが、
彼はまだ“何も知らない”。

鳩の妖精、揺れる心、
必死になる凡人の選択。
それらが、どんな結末を呼ぶのか――
ぼくは、少し興味があるだけです。

次回、
「何故?――そこに込められた思い」

――さて、
彼はどこまで耐えられますかね。

次回も、
運命は静かに、変身します。
作者から

こんにちわ
今回はフョードルが次回予告をしてくれました
ぐへっ
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