最近、ヨコハマでは奇妙な噂が広がっていた。
シグマはその話題を聞くたび、胸の奥がざわついていた。
自分たち以外にも“選ばれた者”がいる。
それ自体は不思議じゃないはずなのに、
なぜか嫌な予感だけが拭えない。
そんな朝、二年B組に転校生がやってくる。
静かな声、白い肌、紫がかった真っ赤な瞳。
クラスがざわつく中、彼は真っ直ぐにシグマを見る。
意味深な言葉に、シグマは息を呑む。
その瞬間、左腕のタトゥーが微かに疼いた。
――気のせいじゃない。
この人も、同じだ。
放課後、屋上。
シグマが一人で考え込んでいると、
鳩の姿をした妖精・ポッポとニコライがふわりと現れる。
シグマは苦笑いをした
少し拗ねたように言うポッポに、
シグマは思わず謝る。
ポッポは肩(翼)をすくめる。
その夜、街に怪物が現れる。
シグマとニコライが駆けつけると、
すでにそこには紫の光があった。
フョードルは静かに立ち、
怪物を見下ろしている。
彼が振り返った瞬間、
腕に刻まれた紫のタトゥーがはっきりと見えた。
――間違いない。
彼も、魔法少年。
戦いの後、フョードルは何事もなかったように微笑む。
ポッポが小さく呟く。
その言葉を残し、彼は闇に溶けて消えた。
シグマは拳を握りしめる。
紫色の魔法少女は新たな仲間か、敵か。
次回予告
「フョードルの秘密!紫色の正体」
転校生フョードル・ドストエフスキー。
物静かで、不思議で、
どこか全部を見透かすような瞳。
「魔法少年は、救いでもあり、呪いでもあるんですよ?」
意味深な言葉、
そして夜のヨコハマで輝く――紫のタトゥー。
敵?味方?
それとも、もっと別の存在?
シグマはまだ知らない。
この出会いが、
運命を大きく揺らすことを――。
次回も、
―――信じる心で、変身!☆
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。