倒れたのは、怪物じゃなかった。
血も、叫びも、もう動かない身体も――
全部、人間だった。
シグマは変身を解いたあと、しばらく動けなかった。
手が震えて、息がうまく吸えない。
あの一撃を放つ前、相手は確かに言っていた。
と。
正義だったのか。
必要だったのか。
守るためだったのか。
頭では何度も繰り返す。
でも胸の奥は、納得しない。
声に出した瞬間、膝が折れた。
ヨコハマを守った?
世界を救った?
違う。
自分はただ、“人を殺せる力”を持ってしまっただけだ。
ポッポが肩に降りる。
見られない。
もし目を合わせたら、
「仕方なかった」なんて言われる気がして。
――言われたくなかった。
守るための力なのに、
守れなかったものの重さだけが、
シグマの心に沈んでいく。
それでも。
それでも明日が来るなら、
彼はまた立たなければならない。
シグマは虚空を見つめるばかりだった
次回予告
次回――
「紫の記憶、その名を呼ばれるまで」
魔都・ヨコハマに広がる、不気味な噂。
人々を操り、怪物を生み出す“教徒”たち。
彼らが口にする、ただ一つの名前。
――ウスユキ様。
その名を聞いた瞬間、
紫の魔法少年・フョードルの表情が凍りつく。
俯き、服の裾を強く握りしめ、
震える指が語るのは、誰にも話されなかった過去。
愛されていた。
疑うこともなく、それが世界のすべてだった。
言葉を与えられ、繰り返し、伝えるだけの日常。
それが“正しい”と、思っていた。
けれど――
彼は、光を見つけてしまった。
それは救いか、
それとも裏切りか。
紫は、どこへ向かうのか。
仲間としてか、
それとも――。
次回も、
運命を越えて―――変身!☆
作者です
え?今回短かったね…?
今日何話更新すると思ってるんですか?今これ書いてるの2025年12月30日なんですよ??????
それだけ必死になってかいてるとおもってんだ! ()
次回長めです
知らんけど
⟡˚˚*⟡˖.౨ৎ.˖⟡*˚˚⟡NEXT⟡˚˚*⟡˖.౨ৎ.˖⟡*˚˚⟡












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!