第10話

消えない手の温度【番外編】
38
2025/12/31 23:40 更新
倒れたのは、怪物じゃなかった。
血も、叫びも、もう動かない身体も――
全部、人間だった。

シグマは変身を解いたあと、しばらく動けなかった。
手が震えて、息がうまく吸えない。
あの一撃を放つ前、相手は確かに言っていた。
死にたくない…
と。

正義だったのか。
必要だったのか。
守るためだったのか。

頭では何度も繰り返す。
でも胸の奥は、納得しない。
シグマ
……私が、やった???
声に出した瞬間、膝が折れた。
ヨコハマを守った?
世界を救った?

違う。
自分はただ、“人を殺せる力”を持ってしまっただけだ。

ポッポが肩に降りる。
ポッポ
……シグマ、顔、見てポ
見られない。
もし目を合わせたら、
「仕方なかった」なんて言われる気がして。

――言われたくなかった。

守るための力なのに、
守れなかったものの重さだけが、
シグマの心に沈んでいく。

それでも。
それでも明日が来るなら、
彼はまた立たなければならない。
シグマは虚空を見つめるばかりだった
次回予告
次回――
「紫の記憶、その名を呼ばれるまで」

魔都・ヨコハマに広がる、不気味な噂。
人々を操り、怪物を生み出す“教徒”たち。
彼らが口にする、ただ一つの名前。

――ウスユキ様。

その名を聞いた瞬間、
紫の魔法少年・フョードルの表情が凍りつく。
俯き、服の裾を強く握りしめ、
震える指が語るのは、誰にも話されなかった過去。

愛されていた。
疑うこともなく、それが世界のすべてだった。
言葉を与えられ、繰り返し、伝えるだけの日常。
それが“正しい”と、思っていた。

けれど――
彼は、光を見つけてしまった。

それは救いか、
それとも裏切りか。

紫は、どこへ向かうのか。
仲間としてか、
それとも――。

次回も、
運命を越えて―――変身!☆
作者です
え?今回短かったね…?
今日何話更新すると思ってるんですか?今これ書いてるの2025年12月30日なんですよ??????
それだけ必死になってかいてるとおもってんだ! ()
次回長めです
知らんけど
⟡˚˚*⟡˖.౨ৎ.˖⟡*˚˚⟡NEXT⟡˚˚*⟡˖.౨ৎ.˖⟡*˚˚⟡

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