第14話

済 州 島
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2024/05/13 12:52 更新


ザーッ… 🌊
あなた
ついたー!!

私たちは、済州島に着くなり真っ先に海へと向かった。

天気は良好。

透き通った青い海が一面に広がっている。

리노
리노
… こういう時だけ足が速くなるの何なんだよ。お陰でこっちは着いて早々疲れたんだけど。
あなた
んー?
あなた
でも、いい景色じゃない?
あなた
ね!!すんみん!!
승민
승민
あぁ…
とても綺麗だね。

彼はそう言って穏やかに笑う。

良かった、笑顔が見れて―――。
리노
리노
…で、この後はどうする?
あなた
この後は―――
あなた
、、、
리노
리노
、、、だろうな。
리노
리노
夏休みで平日だったからホテルとか諸々の予約はなんとかなったけど、何も計画たててないよね。
리노
리노
―――とりあえずご飯食べる?
あなた
それがいい!

私がそう言うと、彼は直ぐにスマホを取り出し…
리노
리노
ここら辺だと…こことかがある。
리노
리노
移動中に見てたんだけど、さっきここに向かってくるまでにも何個か海鮮のお店とかがあったよ。
あなた
流石だねぇ〜、やっぱりのがいて良かったわ
리노
리노
あなたは後先考えてなさすぎる。
あなた
…はい、すみませんㅎㅎ
あなた
この中だったらどの店が―――
そう言ってすんみんの方を振り向くと、彼はまだ海を見ていた。

海の、はるか遠くの方を―――。

何を考えているかは分からないけれど、話しかけられる雰囲気ではなく、思わず言葉に詰まってしまった。


しばらくりのと二人で様子を伺っていると、急に意識を戻したようにこちらを向いた。

승민
승민
―――あ、何か話そうとしてた?
리노
리노
、、、ご飯、食べよう。
리노
리노
どの店がいい?
승민
승민
あ、そうだね。
うーん、こことか…?
あなた
いいね!そこにしよう!

その後も何度か上の空を見上げることがあったけど、時間が経つにつれてその頻度は徐々に薄れていったように感じた。









🌙*゚─────────────────



私達が泊まるホテルは、海岸沿いにあって、海の見える場所だった。

私は男の子2人とは別で、部屋の中で1人海を眺めていた。

あなた
―――外、出てみようかな。
そう思い、パジャマの上からカーディガンを羽織って海へと向かった。

あなた
星も綺麗だし海も綺麗…。
そんなことを呟いていると、前から声が聞こえた。
승민
승민
あなた?
あなた
あ、すんみんも来てたんだ。
승민
승민
うん、窓から見た景色が綺麗だったから、りのに言って外に出てきちゃった。
あなた
私も!あのホテル窓からも綺麗に見えるからいいよね。
승민
승민
だね。
あなた
.....
승민
승민
.....


どうしよう、気まずい…。


今日は何でずっと上の空だったの?なんて聞けるはずないし、、、

何を話そうかと悩んでいると、彼から切り出された。

승민
승민
あのさ、
あなた
…うん
승민
승민
僕、どうしたらいいかな?
승민
승민
このままずっと家に帰れないのかな?
승민
승민
父さんとも、仲良くすることは出来ないのかな。
あなた
、、、
승민
승민
実はね、ここ、小さい頃に父さんと母さんと来たことがあるんだ。
승민
승민
すごく幼い時。
승민
승민
でも、その時の両親は、僕にすごく優しかった気がするんだ。
승민
승민
一緒に海で遊んで、僕が一生懸命父さんについて歩くと笑顔でだき抱えてくれた、
승민
승민
今日久しぶりに来たら、その事をふと思い出して…
승민
승민
、、、でも、今僕が知っている父さんはそんなこと無くて。
あなた
すんみんは、お父さんにすごく愛されていたんだね。
あなた
大丈夫だよ、きっと今は愛の形が変わっちゃっただけ。
きっとすんみんのことを思って言っているのは今も昔も変わらないんじゃないかな?
あなた
でも、それを戻さないと、だよね。
あなた
もう一度、しっかり話してみよう?
あなた
きっと、大丈夫。
あなた
誰も悪くないよ。
そう言って彼の手を強く握ってあげる。

승민
승민
、、、っ、ありがとう―――

彼は、涙を零しながら必死にありがとうと何度も私に伝える。

堪えようとしていたものが一気に溢れ出したように、彼を縛っていたものが、不思議と解けたように、、、














🐶side ──────────


彼女に、全てを話した。

過去のこと、今のこと、それらのせいで自分がどうするべきか分からないこと、全て―――。


何と返されるだろうか、。

父親が悪い、僕はもう愛されていない、どれも彼女の口からは言われたくない。

そんな返答があったら…と思い、全て話したことを少し後悔した。

けれど、そんな心配はいらなかった。
あなた
すんみんは、お父さんにすごく愛されていたんだね。
あなた
大丈夫だよ、きっと今は愛の形が変わっちゃっただけ。
きっとすんみんのことを思って言っているのは今も昔も変わらないんじゃないかな?
あなた
でも、それを戻さないと、だよね。
あなた
もう一度、しっかり話してみよう?
あなた
きっと、大丈夫。
あなた
誰も悪くないよ。

そう言って手を握ってくれた。


父親は僕のことを愛してくれていた。

嫌われたわけじゃない。

けれど、今の状況は変えなきゃいけない。

的確で、けれど優しくて、僕が望んでいた言葉で…。


今までの辛さと、過去の優しい父親の姿が一気に涙とともに溢れ出て止まらなくなった。

泣き続けても、黙って僕のことを見続けてくれる。


こんな状況でも尚、彼女に向けた想いは特別だった。

彼女の優しさにつけこみながら、泣きじゃくって考えることも出来ない脳の中で彼女への欲が僕を支配し、誰にも奪われたくない衝動に駆られた。


ここでするべきではない、そう分かっていながらも、彼女と目が合った時、思わず彼女に口付けをしてしまった―――。


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