自分 side ──────────
ピコン
"리노"
スマホを開いてドキリとした。
少し緊張して、内容を確認する。
私がそう返信すると、既読がついたまま何も返ってこなくなった。
―――しばらくして
"2人で遊びに行きたい"
そんな言葉が彼から出てくるとは思いもしなかった。すごく嬉しい―――でも、なんで?
また既読がつき、返信は来ない。
というか―――
...追いメッセージ、良くなかったかなあ。
なんか急かしてるみたいになっちゃった…忘れてたらと思って心配しただけなんだけど、、
すると今度はすぐに返信が来た。
・・・
去年まで...確かに、遊びに行く時はほとんど彼が一緒だった。 今更誘うなんて大したことじゃなかったか、、、
...ズキッ
彼女とか?ㅎㅎ そう返したかったけど、そんな勇気は全くなかった。
そう送ってごまかす。深入りはしないように...
少しわだかまりはあったけど、それでもりのが率先して遊びに誘ってくれたことが嬉しかったので、あまり気にしないことにした。
結局、お互いのスケジュールが上手く噛み合わず、8月の後半、夏休みももうすぐ終わりというところで私が以前提案していた遊園地に行くことになった。
そんなことを考えていると、ご飯の時間になったので私は下に降りた。
席に着くと、隣にいたあいえんから、そわそわとどこか嬉しそうな雰囲気が漂っていた。
すると、母が口を開き、
―――なんと、BBQも叶っちゃった、?
私は数分前の自分の言葉を何度も反芻していた。
🐰 side ──────────
じっと画面とにらめっこしながら、指を画面に近づけては離す。
振り返ると、そこには先輩がいた。
ダンススクールでレッスンを受けに来ているのだが、今は休憩時間。
そして俺は―――
よくもまあそれで押せなんて言えたもんだ...
俺は、花火大会までの経緯を先輩に話した。
ストイックなのは変わらないけど。
そう付け足してくれたが、話すと完全に弟のように思っているのだろう。
もしかしたらあなたも…
言われたまま、花火大会の日の謝罪をする。
"既読"
思ったよりも早くて心臓が飛び出そうになる。
そう言って先輩は画面をのぞき込む。
そう言われたので、今度遊びに行きたいと打って送ろうとしたところ、先輩にとめられた。
理由とか聞かれたら…なんて思ったが、その隙に先輩が2人で。をつけ加えて送ってしまった。
ですよねー。
2人でを後付けしたものだから明らかに違和感であることは確かだった。
返信に迷っていると…
あとは…
…むっ
ムキになってすぐ返信したら先輩が突っ込んできた。
こう言ってあーだこーだ口喧嘩を始めるのがあなたと俺だったからこればかりはどうにも…
―――うん、これが通常運転 ㅎㅎ
そう思っていると、休憩時間が終了に迫っていた。
そう言いつつ、久しぶりに応援を貰えたことと予定ができたこと、少し気まずかった関係が回復したように思えたことで、気分はすっかり晴れ、そのあとの練習はいつも以上に高評価だった。
















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。