それから1週間、2週間と日は流れて行った
…俺は、いまもあいつに会いに行っていない
考えるのも苦しくて、あいつの名前も呼ばなくなった
ずっと、隠してた
あいつは、心配かけないために。
俺がそうした、俺のせいで病気が悪化した
あいつは優しいから
…その優しさに漬け込んで、俺はそばでずっと…
何を話した?
学校の話、家の話、親がうぜぇって話
実験の話、友達の話…?
他にも、色々、
あいつがやってみたいこと
あいつが見てみたいこと
全部、当たり前のように話した
…あいつは、苦しかったのかもしれない
ずっと、自分が出来ないことを話されて
……謝りたい…のに、あんなこと言ったあとじゃ、
俺は気づいたら、ひとつの病室の前に立っていた
不思議だ、無意識に来てしまった
踵を返して歩いた
歩こうとした
でも、
…千空、?…居るの、?
微かに、聞こえた気がして
思わず
一言返して、扉を開けてしまった
𝙉 𝙚 𝙭 𝙩 ↪︎











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。