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第6話

君に会えて良かった。【最終回】
じんたん
なんか…懐かしい感じがする
事故現場を見て、じんたんはそう言った。

そこには花束や、お供え物、じんたんへの手紙が沢山置いてあった。
こういうのを見ると、じんたんは本当に愛されていたんだなって実感する。
テオ
じんたん、ほら、こんなに皆がじんたんを愛してる
じんたん
ホントだ、俺幸せ者だぁ…
じんたんは幸せを噛み締めるかのような顔をしている。
そんなじんたんの横顔を見て胸が苦しくなる。
じんたん
今何時?
テオ
えと…17時15分だよ
じんたん
そっ…か
じんたんはひとつ息を吸うと、道路に向かって大声で叫んだ。
じんたん
この3日間!!!!!
本当にありがとう!!!!!!!!!
テオ
え、ちょ、じんたんっ!!ここ皆いる!!
じんたん
大丈夫、もう皆見えてないよ
テオ
え?
じんたんを見ると、足の方が薄ら透明になってきている。


あぁ、やっぱりこれが現実なのか。
じんたんは…あと少しで消えてしまう。


いいのか、この気持ちを伝えずにサヨナラしても。
でも怖い、最後の最後でじんたんに拒絶されたら、どうしようって。

恐怖心と焦りが俺の心をジワジワと侵食していく。

どうすればいい、どうすればいい。




でもそんな時、ふとじんたんの顔を見たんだ。


凄く、悲しそうな、辛そうな顔…

俺との別れを惜しんでいる顔。



そんなじんたんを見て、吹っ切れた。
もう後悔はしたくない。
だから、だから…



今、伝えるよ。
テオ
じんたん
じんたん
…えっ?
テオくん?
俺はじんたんを抱きしめた。
力強く、消えてしまわないように。
じんたん
ど、したの…?
テオ
じんたん、聞いて。
これが最後だから、後悔したくないから。
ちゃんと、伝えるから
じんたん
…うん
俺の心臓はありえないほどバクバしている。
でも、そんな事今はどうでもいい。
ありったけの気持ちを全部、じんたんへぶつけるんだ。
テオ
俺ね、じんたんの事が好きなの。
会った時から、ずっと、ずっと…
これは1人の男として、ね。
本当は、ずっと怖かった。俺だけなんにも進めなくて…でもそんな時、じんたんが傷を癒してくれた。
じんたんがいたから何でもできた。
本当にありがとう。それから…
大好き。愛してる。
テオ
もう、これでサヨナラだね…
今まで本当にありがとう。
じんたん
俺はゆっくりとじんたんから離れた。

じんたんは黙っている。

引かれたか、気持ち悪いと思っているのか。

すると、じんたんはゆっくりと口を開いた。
じんたん
ねぇ、テオくん。コレ見て?
テオ
ん…って、これ…
じんたんが首から下げていたネックレスのチェーンには、俺が最後に入れた指輪が入っていた。

本当は渡すはずだった、未練タラタラの指輪が。
じんたん
テオくん、俺ね、あっちの世界行った時、独りで怖かったの。
でもね?テオくんの…指輪があったから、大丈夫。テオくんがいるって…思って…安心、できたの…っ
下を向いているじんたん。

夏の暑いアスファルトに雫が落ちる。
じんたん
テオくんっ…俺の最後のやり残したこと、わかる?
テオ
…んーん、わかんない…っ
じんたんは肩を震わせながら
ゆっくりと、俺に伝わるように言葉を紡いだ。
じんたん
それ、はっ…ね…


テオくんに…この気持ちっ…ヒック、全っっ部…ゥッ伝えること…だ、よ?
テオ
えっ…?
じんたんは俺に勢いよく抱きついた。

そして、涙でボロボロの顔を上に上げながら大声で言った…
じんたん
デオ、くんっ…俺もっ…!
ずっ、と!好きだったよ!!!大好きだよ!!
俺はじんたんを抱き締め返した。

もう、時間がやってくる。

じんたんは俺の腕の中で泣いた。

今、世界一幸せ者だと思う。
だって…叶うはずのない恋が実ったから。
テオ
じんたん…こっち向いて?
じんたん
ん…っ
じんたんと見つめ合い、そして目を瞑る。

じんたんの唇と自分の唇が重なった。
テオ
もう…お別れだね
じんたん
テオくん、俺、ずっと大好きだから、だから…俺のこ、とっ…忘れない、でね…っ?
テオ
当たり前だろ!!
じんたん、世界で1番愛してる。
君と出会えて良かった
じんたん
うん…うんっ…!
じんたんは涙を流しながら何度も頷いてくれた。
じんたん
じゃあ、もういくねっ…!
テオ
うん…
じんたん
…テオ!愛してるよ!!
じんたんは最後に満面の笑みでピースをした。
テオ
じん、俺も、愛してるよ…!!!
力いっぱい叫んでピース。




じんたんは段々薄くなっていき…


光の粒となって消えていった。
俺はその場にしゃがみ込んで泣いた。

これは悔し涙じゃない。

幸せな涙だった。
✌🐎🐇✌🐎🐇✌
スカイハウスに帰ると、俺はあるものを見つけた。
テオ
なにこれ?
見覚えのないSDカード。


俺はすぐにカメラにセットして再生した。
画面に映ったのはじんたんだった。
じんたん
どーもぉ!スカイピース!いぇいっ


ということでぇ、テオくん、元気でいる?大丈夫?泣いてない?
俺が今この動画を撮っている理由は、テオくんが悲しまないように、寂しくならないようにだよ!
テオくんは人1倍寂しがり屋だからねぇ!w
テオ
なんだよ、これ…っ
じんたん
テオくん、あのね。よく聞いて?

多分、最後の俺は泣いてなんも言えてないと思うから全部ここで言うね?


まず、スカイピースの事なんだけど。
テオくんが辛いならやめてもいいよ。俺はテオくんに苦しい思いはして欲しくないから。
でも…もし、続けてくれるなら、俺の分まで頑張って欲しい。俺は空で見てるからね?w


それから…えっと…
じんたんはずっと喋っていた。
俺が寂しくならないように、言葉を切らせないように。

そして、動画が終盤に差し掛かった時…
じんたん
ねぇ、テオくん、俺、テオくんがこの世界で1番好きだよ。大好きだよ。
まだ、死にたくなかった。独りで先にいくのは辛いよ。怖いよ…!!
じんたん
もっ…と、テオくんと一緒に…いたかった!!!!
テオ
じ、ん…たん…
じんたん
でもね、俺ね、後悔はしてないの。
だって、この3日間で色んなことができたから。沢山の勇気を貰った。
笑顔を貰った。自分が幸せ者だって気づけた。
だから、もう大丈夫。
テオくん、最後になるけど、今まで本当にありがとう。また、生まれ変わったら必ず会いに行くから…
待っててね?

さようなら、テオくん。愛してる。
ブツっ…

動画は終わった。

俺は涙が止まらなかった。

いつか必ず、必ず、もう1度2人で会いたい。
テオ
じんたんのバカ…余計泣いちゃうよ…っ
俺はベランダへ出て、空を見上げる。


満点の星空だ。




一瞬、空高くに浮かんでいる星が光ったような気がした。
テオ
じんたんかな…?
俺は高く高くピースを掲げる。


君との思い出を忘れないように。



ありがとう、じんたん。


愛してる、じんたん。


この3日間、本当に幸せだった。
俺はこの幸せを一生忘れない。




また、どこかで君に会えたら、どんな事をしようかな?
END
✌🐎🐇✌🐎🐇✌
しらす
【君に会いたい】完結です 
(´;ω;`三 ´ ;ω;`)

今まで読んでくださった方々、本当にありがとうございました😢✨️


いやぁ、涙腺崩壊を狙った死ネタだったんですけど…書いててくっそ苦しいです((((
なんかもう、あああああああって感じですね☆
でも、この話は個人的に気に入っておりまするする︎︎☺︎

他の作品も読んでくれると嬉しいです!

本当にありがとうございました!!

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しらす@🐎🐇
しらす@🐎🐇
⭐️200突破ありがとうございます😭 スカイピース✌🐎🐇(BLしか書かないよ!!!!) 皆絡む時はタメね!?!?気軽に絡んで😊💟 ファンマ→🐠(これつけて欲しい( ◜ω◝ )) pixivにも小説あげてます︎︎☺︎