控えめに家に戻ると昼間からお酒を飲んでいたのかリビングに突っ伏して寝ているお母さんが目に入った
………良かった…とりあえず帰ってまず最初に怒られるとかはなさそう
私は一安心してキッチンで今日の夕飯の準備を始めた
まだ寝ぼけているのか窓の外を眺めるお母さんに一応一声掛けた
今日は機嫌がいいらしく、私は少し安堵して作業に戻った
……ドズル社のことどうしよう…
お母さんに言うべき?言わないべき…?
怒るお母さんの顔が容易に想像できる…
私は勝手に震えだす手でスマホを取り出してドズルさんにメッセージを送った
すぐには既読がつかなかった。きっと忙しいんだろうな……
気長に待つことにしよう
私はそう自分に言い聞かせてスマホを閉じた
今日は機嫌がいいみたい……多分夢川さんと会ったのかな…
媚びるような甘い声を受け流して私は食卓にご飯を並べ始めた
〜翌日〜
黙りこくってしまった結莉を見て風雅が目で私に助けを求めてきた
雑談していると後ろに誰かが来る気配がした
風雅は屈託のない笑顔で愛菜の言葉に受け答えをした
ひえ〜…モテ男ってすごい愛嬌だな……あの笑顔が自分にも向けられているんだ…
愛菜も受け入れてもらえてよかったね。多分一緒には応援できないけど……頑張って応援しよう!
私と結莉も同意すると風雅は更にまぶしい笑顔になった
そう言うと男子の輪の方に戻って行った
結莉と差し入れについて話し合っていると、愛菜が私に話しかけてきた















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。