第13話

prologue2-5【泥濘のような安寧は犠牲の海へ沈む】
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2026/01/12 09:28 更新
────城内
城へと歩みを進めていき、戸を開く
するとそこには、仰々しいぐらい豪華な、キャンドルが辺りを照らす暗いのか明るいのかもよくわからないような城があった
シオン コハク
シオン コハク
…なんかすごいね
シオン コハク
シオン コハク
よくわかんないけども
ヒスイ スズナ
ヒスイ スズナ
で、ついたけどこれどうするの?
シオン コハク
シオン コハク
うーん…
シオン コハク
シオン コハク
探索しよう!!
イナガキ タケル
イナガキ タケル
ここがどこか分かるかもしれませんからね!
ユメミ アカザクラ
ユメミ アカザクラ
でも〜…ここってまだ構造とか、あまりちゃんとしたところ分からないから…
ユメミ アカザクラ
ユメミ アカザクラ
探索するにしても、できるのはちょっとですかね
シオン コハク
シオン コハク
まあまあまあ…取り敢えずここ登ろう
階段を上がっていくと、奥には無数の部屋があるのが見えた
…正直、お城ってこんなに部屋いるのか?
部屋数を数えていると、背後に階段がそらに何個もあって軽く絶望した
シオン コハク
シオン コハク
日が暮れるわこれ
ユメミ アカザクラ
ユメミ アカザクラ
これ書斎とか一生見つからないかも…
ヒスイ スズナ
ヒスイ スズナ
でも…ほら!
ヒスイ スズナ
ヒスイ スズナ
ここの階だけなら全部回れる感じするし、他は後でやろう?
確かに、ここだけなら部屋数はそんなにないし…
そんなに、といっても10個はあるけど
シオン コハク
シオン コハク
なら一番左から行くか…
────???
ユメミ アカザクラ
ユメミ アカザクラ
ここは…?
イナガキ タケル
イナガキ タケル
なんだか倉庫?のような気がしますね
辿り着いたのはたくさんの物が置かれている倉庫?だった
雑多かつ雑に置かれており、さっきまでの荘厳な雰囲気は一体どこなんだ、と問いたくなる
シオン コハク
シオン コハク
掃除機だ!
シオン コハク
シオン コハク
掃除機?
ヒスイ スズナ
ヒスイ スズナ
お城の掃除機…?
イナガキ タケル
イナガキ タケル
ダ〇ソンですねこれは…
ユメミ アカザクラ
ユメミ アカザクラ
お城のダイ〇ンだったかぁ…
シオン コハク
シオン コハク
めちゃ昔のテレビもある
ユメミ アカザクラ
ユメミ アカザクラ
え、なんか保健室とかで見たことあるカーテンみたいなのあるんですけど
シオン コハク
シオン コハク
なんで???
ヒスイ スズナ
ヒスイ スズナ
他なにかあるかな?
この雑多品の山を掻き分けて探すのも大変だな…となっていると。
岳くんが何かを見つけたようにある一枚の紙を見せてきた。
イナガキ タケル
イナガキ タケル
あの、これなぜかあったのですが…
ほぼ赤く塗りつぶされたような紙、読めるのは被検体の情報①という、少なくとも何らかの実験が行われていたことがわかる文面も、超高校級の〜という文字列
もしかしたら僕たちのような状況下にあるのか?
そして、外部のこの情報を出すなという警告と、雑な字で書かれた追記
【失敗したコロシアイへの尻拭い】…?【戦え】…?
見せた紙には、僕には全くもってわからないような、そんなものが書かれていた
シオン コハク
シオン コハク
ちょっと待って…この右下のやつ、すごい見覚えが…
世界絶望機関。そんなやけにデカいネームをしているそれは、僕がデータ収集をしているときに見慣れたものだった
ユメミ アカザクラ
ユメミ アカザクラ
あ、世界絶望機関…知ってます、名前だけは
ヒスイ スズナ
ヒスイ スズナ
同じく、名前しか知らないな…
イナガキ タケル
イナガキ タケル
俺もよく知りません…
というか情報は基本的に機密にしているんですよね、世界絶望機関
シオン コハク
シオン コハク
そうそうそう、だからなんかよくわからんけど悪そうなやつというイメージしかない
シオン コハク
シオン コハク
名前がもう悪いやつ
ヒスイ スズナ
ヒスイ スズナ
機関の前に絶望をつけるなすぎる
イナガキ タケル
イナガキ タケル
で…伝達ということは、世界絶望機関から送られてきた文ということですよね?
イナガキ タケル
イナガキ タケル
…どこに送ったんですかね?
ヒスイ スズナ
ヒスイ スズナ
そもそもこの場所はそれと関係あるのかな?
ユメミ アカザクラ
ユメミ アカザクラ
にしてもこんなところに置きますかね…?
…持っておこう、絶対これ重要だから
その後倉庫を調べてもなにもなかった
僕たちは倉庫の隣の部屋を探索することにした
───食堂
そこは大きなテーブルに十数人用の椅子、それに手前には扉
…まずはここ全体から調べよう
シオン コハク
シオン コハク
すんごい椅子の量
ユメミ アカザクラ
ユメミ アカザクラ
まるで私たちがここに来るのを分かってたみたいですね…
シオン コハク
シオン コハク
えっ
この言葉で背筋がすーっ、と凍る
…生活を前提とした、コロシアイ…
そもそもコロシアイって?殺し合うの…?
シオン コハク
シオン コハク
……
シオン コハク
シオン コハク
あ、暖炉だ
イナガキ タケル
イナガキ タケル
これ、ゲームとかだったらこの暖炉の先に実は隠し部屋が…っていうの、ありますよね
シオン コハク
シオン コハク
隠し部屋!?…隠し部屋〜〜〜!!!
暖炉の奥を覗いてみるが、煤汚れた暖炉の内部しかなかった
シオン コハク
シオン コハク
ぴえん
ヒスイ スズナ
ヒスイ スズナ
観葉植物がいっぱい!
…こん中にカギがあるとか脱出ゲームなら…
なんかみんな興味を唆るようなことしか言わなくなってきてない?
シオン コハク
シオン コハク
か、カギかぁ…
植物の根元を見たりするが、それっろいものはない
シオン コハク
シオン コハク
なーんもなかった…
なら手前の扉を開けるか…
───厨房
ヒスイ スズナ
ヒスイ スズナ
厨房???
イナガキ タケル
イナガキ タケル
厨房にしては…広いですね!すごく!
これ…調理スペースありあまるのでは? 
いやまて、少なくとも十数人がいることを前提とした場所?なんだから、こんぐらいはいるのかな?
それにしてもだけど
シオン コハク
シオン コハク
あれ、さらにドアある
鉄製の、きらきらと光る大きな扉
少し近づくと
シオン コハク
シオン コハク
さむっ
ユメミ アカザクラ
ユメミ アカザクラ
この先って冷凍庫とか、そんなところなんですかね?
シオン コハク
シオン コハク
あー、ぽいね
でもどこがどうとか書かれてないから覚えゲーかもな…
イナガキ タケル
イナガキ タケル
ここはあまり開けないほうがいいですね…
ドアから離れると、そこには調理器具がたくさんあった
棚に丁寧に仕舞われた包丁やフライパンなど、よく使うものから…
ミートチョッパーやパイブレンダーなど、これいつ使うんだと思うものもあった
シオン コハク
シオン コハク
もうここまで来るとなんでもありだね…
食堂と厨房、それに冷凍庫?には用がもうないので、隣を開けることにした
シオン コハク
シオン コハク
ん?あれ?
ヒスイ スズナ
ヒスイ スズナ
鍵がかかってるっぽい?
シオン コハク
シオン コハク
なんか開かないね…
イナガキ タケル
イナガキ タケル
ドアの先から音とかしませんか?
シオン コハク
シオン コハク
音?
ドアに耳を当てても、なにもない
シオン コハク
シオン コハク
これいずれ解放されますよ的なやつ?
ユメミ アカザクラ
ユメミ アカザクラ
まあゆっくり待ちましょ〜
ここにいてもキリがない、別の場所いこう
────???
シオン コハク
シオン コハク
ねぇ今度こそ謎の場所来た
そこはあまりにも殺風景な場所だった

白く小さめな個室に、なぜか中央に置かれたベッド
そのベッドは明らかに血まみれで、ここで殺人事件でも起こったのか?と思うほどだった
イナガキ タケル
イナガキ タケル
え、ほんとになんですかこの部屋
ユメミ アカザクラ
ユメミ アカザクラ
見てると不安になってくるね…
ヒスイ スズナ
ヒスイ スズナ
すっごい嫌な予感がするんだけど
ヒスイ スズナ
ヒスイ スズナ
…あのベッド見てみる?
シオン コハク
シオン コハク
怖い怖い
でも行かないと、情報もなにもないよね…
恐る恐るベッドに進む。………
シオン コハク
シオン コハク
…うわー…
やばい、間近で見るともっと嫌だなこれ
ユメミ アカザクラ
ユメミ アカザクラ
なんか、人間に目を瞑るっていう機能あってよかったです
茜桜ちゃんは目を瞑ったまま移動していたからか、全くもって僕たちに付いてこれてなかった
ベッドを調べる…
毛布を捲ったりすると、あるものを見つけた
シオン コハク
シオン コハク
え、これ…
イナガキ タケル
イナガキ タケル
髪…みたいなのがありますね
それは血に塗れた黒い髪の毛。え、なにこれ…?
ヒスイ スズナ
ヒスイ スズナ
黒い髪の毛の人がここで死んだっぽいことしかわかんないんだけど今のところ
ユメミ アカザクラ
ユメミ アカザクラ
もうこれ以上知らなくていいかもしれない
それはそう
さっさと部屋を後にして、残りの部屋を探索しようとしたが…
シオン コハク
シオン コハク
またかい!!
ヒスイ スズナ
ヒスイ スズナ
鍵かかってる…
イナガキ タケル
イナガキ タケル
鍵がかかってるというだけで部屋数が少なくなった感じしますね
シオン コハク
シオン コハク
仕方ない…
……あと2部屋、ここもかな?
僕から見て右隣の部屋はすんなり開いた
ユメミ アカザクラ
ユメミ アカザクラ
あ、ここって…
ユメミ アカザクラ
ユメミ アカザクラ
書斎だ……!!
落ち着いた雰囲気の、暗めな書斎
本がたくさんあってすごいことになっている
ユメミ アカザクラ
ユメミ アカザクラ
ここから何冊か持っていこうかな?
イナガキ タケル
イナガキ タケル
俺たちも何冊か見てみますか?
シオン コハク
シオン コハク
うん!
いい情報あるかもだし!
ヒスイ スズナ
ヒスイ スズナ
1個1個が分厚い…
シオン コハク
シオン コハク
うへぇ…
長文の英語で…あ、違うこれ日本語だ
頭が痛くなりそう…
……特に大事な情報とかは…
ヒスイ スズナ
ヒスイ スズナ
…あ!!!!
シオン コハク
シオン コハク
なになに?
イナガキ タケル
イナガキ タケル
どうかしましたか…?
ユメミ アカザクラ
ユメミ アカザクラ
なんだなんだ
ヒスイ スズナ
ヒスイ スズナ
いや…これ…
涼菜ちゃんが指差したページを見ると、そこには異質なものがあった
ヒスイ スズナ
ヒスイ スズナ
ここ絶対関係あるじゃん!!!
ユメミ アカザクラ
ユメミ アカザクラ
しかもまた読めないところが…
イナガキ タケル
イナガキ タケル
絶望だけが活動ではないとかいろいろ…ですね
シオン コハク
シオン コハク
不幸にさせる、運命を決めつける、絶望もさせる、いつか来たる終末を見せる
シオン コハク
シオン コハク
どゆこと
ヒスイ スズナ
ヒスイ スズナ
……一応持っとくね
涼菜ちゃんは紙を抜いて手に収めた
ユメミ アカザクラ
ユメミ アカザクラ
本も何個か持っていこう…
イナガキ タケル
イナガキ タケル
大変そうですね、手伝いましょうか?
ユメミ アカザクラ
ユメミ アカザクラ
ありがとー
残りはあの、廊下の突き当たりにある部屋
…調べるか
───???
シオン コハク
シオン コハク
わぁ〜………
デカいホールだ…………なんという…………
ユメミ アカザクラ
ユメミ アカザクラ
シャンデリアいっぱいですね
ユメミ アカザクラ
ユメミ アカザクラ
明らかに豪華…
ヒスイ スズナ
ヒスイ スズナ
お金のかかりようすごすぎ
延々と燃えている辺りのキャンドルが柔らかく照らすから、心が落ち着く
イナガキ タケル
イナガキ タケル
…あ。端っこにまたドアが
シオン コハク
シオン コハク
ドアありすぎね
一応開いてみると、半透明な通路だった
シオン コハク
シオン コハク
楽しそっ
ヒスイ スズナ
ヒスイ スズナ
非常用出口みたいなところなのかな?
ヒスイ スズナ
ヒスイ スズナ
ここにもデザイン的な面でお金が…
シオン コハク
シオン コハク
ここらへんお金の川とかあったの?
謎の雑談をしていると、ふと、不穏な音が聞こえた


───バン!!!!
イナガキ タケル
イナガキ タケル
…え?
シオン コハク
シオン コハク
え?どこから?
ユメミ アカザクラ
ユメミ アカザクラ
扉あたりから聞こえましたね…?
すぐさま扉に駆け寄ると、ドアノブを確認した。
そのときに自分の手がどんどん冷たくなっているのを感じた
シオン コハク
シオン コハク
………………“開かない”
ヒスイ スズナ
ヒスイ スズナ
開かない!?開かないって…
涼菜ちゃんもドアノブを捻ると…
ヒスイ スズナ
ヒスイ スズナ
…ほんとだ…ほんとだ…
イナガキ タケル
イナガキ タケル
ちょっと待って下さい、ここから出られるのでは…
岳くんはさっきの半透明の出口があったドアを指さす。が…
ユメミ アカザクラ
ユメミ アカザクラ
だめだ…ここも開かない
シオン コハク
シオン コハク
うそうそうそうそ
シオン コハク
シオン コハク
え?出られないの?
ヒスイ スズナ
ヒスイ スズナ
ええ……もっと色んなロリ見たかった…
シオン コハク
シオン コハク
そこか?
ユメミ アカザクラ
ユメミ アカザクラ
出られないの!?
…でも本あるならいいや…
シオン コハク
シオン コハク
いいの???
イナガキ タケル
イナガキ タケル
ここって壁叩いたら壊せるかも…?
シオン コハク
シオン コハク
すごい
僕たちぎ戸惑っていると、放送のような…不気味な声、でもどこか可愛げのある声が聞こえた
???
…これから入学式を行います。中央に見える無駄にクソデカい城に集まってください。
また、城内は迷子防止のために集まってほしい最上階、屋上の扉以外はロックします
ですが城内にはすでに生徒が数人いるため、非常用出口を開けておきます。
そこから再度、門へ入り直してください
───時は戻って。
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