第7話

sohee 色褪せたドライフラワー
734
2025/01/30 12:15 更新
Me
ドライフラワーって永遠性を思わせるんだって
sh
sh
ドライフラワー?枯れてるのに?




私とソヒは幼なじみだった

幼稚園の時からずーーっと一緒

親同士が仲良いというか、家が近所だったため関わることが多くいつの間にか親友だった

小さい頃は私の方が身長も高くて誕生日も早かったけど、高校生になってどんどん男前になっていく頼もしい彼に10年かけて恋してしまった


彼の思いは分からない。ずっと仲良いから。
多分、気は合うけど女としては見られてない


Me
枯れてるからこそじゃない 
Me
生きた細胞が死んでいって色褪せるんだって
sh
sh
終わりがないってことか
sh
sh
でも、もうすでに死んでしまっているのなら死後の世界ってことでしょ?
sh
sh
すでに終わりは来てるんじゃない
Me
確かに
Me
でも、死んでしまっても永遠を信じてたらまだ続くんだよ
Me
諦めない限りずっと生き続ける
だから天国は存在するんじゃないかな
Me
愛も一緒じゃない?片方の愛が冷めて色褪せてもまだ終わらないんだよ
sh
sh
んーー片方が冷めてしまったら難しい気がするけど
sh
sh
やっぱり恋愛っていうのは2人とも愛がないと
Me
そう?私は信じるけどね だから片思いも頑張れば実るんだよ
 
sh
sh
じゃあお前に対しての片思いもいつか実る?
Me
え?
sh
sh
好きだ、あなた
sh
sh
幼なじみだから考えにくいのは分かる。でも、今すぐ返事欲しいなんて言わないから頭に入れてて欲しい

嬉しかった 彼と同じ気持ちだなんて

私は迷わず答え出した

Me
私も、好き、だいすき
Me
これからは幼なじみじゃなくて彼女としてソヒのそばにいたい
Me
付き合ってくれる、?
sh
sh
プハッ ㅎ
Me
なんで笑うの!
sh
sh
だってㅎ 俺が告白したのにセリフ奪われちゃったからㅎ
sh
sh
彼女になってもずっと一番に大切にするよ
sh
sh
これからもよろしく あなた


そう言って真剣な目で見つめてくるところに心臓がバクバクした
sh
sh
何顔赤くしてんだよㅎㅎ
Me
ねえ!言わないでㅎ
Me
ソヒこそ耳真っ赤じゃん!ㅎ
sh
sh
え?恥ずかしㅎㅎ


ソヒはこっちに近づいて勢いよく私を抱き寄せた
Me
わっ!
sh
sh
こうしたら顔見えないから恥ずかしくないでしょ?
sh
sh
暖まるしㅎ


正直、幼なじみからの恋人に発展はドキドキより楽しいが勝っちゃいそうで心配な部分があった

でも、こうやってすぐに行動してくれるソヒを見て"この子となら大丈夫かな"と思えた
学校ではいつも通り仲良く話してても、やはりスキンシップなどが増えたためすぐに噂された



私たちは今まで通りの生活を続けた
部活帰りは一緒に帰り、テスト期間は一緒に勉強をし、

あ、でも1つ変わったのはデートするたびにソヒが迎えに来てくれるようになったことかな



何回も季節を共にしたけどやっぱり恋人になってからは全てが素敵に感じて一瞬一瞬が楽しい



sh
sh
あなた!初詣で行こ
Me
行こ!いつもの神社でいいよね?
sh
sh
うん 俺今年は大吉の自信ある
Me
それ毎年言ってるじゃんㅎㅎ

幼なじみだからと心配していたこともソヒとなら全て乗り越えられた

私が大学生になり1年間留学することになっても、特に心配はなかった

小さい頃からずっと一緒だったから寂しかったけど。


ただ、連絡頻度は少なかった
時差もあったため中々話せず少しずつ距離が空いていったような感じがした

Me
💬ソヒ、今から電話できたりする?
sh
sh
💬ごめん、俺明日朝早くてさ
Me
💬そうだよねごめん、また時間できたら言うね!

留学中寂しい時はずっとソヒの事を考えていたけど、だんだんそんなのも薄れていく感じがした

それでも、ソヒのことが大好きで早く会える日を楽しみにしていた


長い1年間が終わりやっとソヒに会える日。
夜遅かったけど、空港まで迎えに来てくれた


Me
ソヒー!会いたかったㅠㅠ
sh
sh
何泣いてるんだよㅎ ほら行くよ


この時はそこまで深く考えてなかったのにな。
いつからだろう、少しずつ歯車が合わなくなってきたのは

Me
📞ねえまだ話そうよー、
sh
sh
📞お前も明日一限からだろ?起きれなくても知らないからなー
Me
📞冷たいㅠㅠ やっと帰ってこれたばっかりなのにーㅜ
sh
sh
📞そんな甘いこと言ってられないだろー
Me
📞なんか変わっちゃったね、ソヒ
sh
sh
📞別に変わってないだろㅎ 俺ら幼なじみだし


最初はまだ耐えられた
1年も離れてしまえば変わってしまうかもしれない。
でも、またその距離を縮めたらいいと思った

それでもやっぱり違和感はどんどん大きくなっていき、ソヒにとっては私は恋人ではなくただ傍にいる幼なじみの方が合っているのではないかと思ってしまう
よく考えたら、彼は私といる時は楽しそうだけど"好き"と言ってくれない 

ソヒは優しい。だけど、それはただ彼が元々優しい性格なだけで彼氏としてではない。

最初は目を瞑れた私も、どんどん分からなくなってきてしまった





Me
久しぶりだね ここのカフェ来るの
sh
sh
確かに、学生ぶり?  変わってないなー
Me
そうだね
Me
ねえソヒ、覚えてる?
Me
付き合った日、私たちがドライフラワーの話してたの
sh
sh
あーそうだっけ? 
sh
sh
高2の頃だろ?あんま覚えてないや
Me
えーー付き合った日なのに、ㅎ
sh
sh
付き合った日でも俺らそれまでも一緒にいたしな
sh
sh
なんかめっちゃ変わったとかじゃないな
Me
私にとっては何よりも大事な日なんだけどなー
Me
私たち、ドライフラワーと愛は同じ永遠であり続けるのか話してたんだよ
Me
ソヒはね、片方だけの愛じゃ成り立たないって言ってたんだよ
sh
sh
あーそうだっけ?


あまり興味がなさそうな彼がスマホを置いてこちらを見つめる
Me
でも、私は片方の愛が大きくなればいつか実るって信じてたの
Me
あの日からずっと信じ続けてたんだけど
Me
やっぱり、ソヒの言う通りだったみたい
Me
1度枯れて死んでしまったら、もうそこが終止点で永遠なんてないんだね


Me
私たち、もうその終止点に辿り着いてしまったんじゃないかな
Me
多分、この恋は私だけの片想いで成り立ってしまっててソヒは私を幼なじみとしてしか見てない気がする
Me
だから、昔に戻って方がいい気がするの
お互いのためにも
Me
いつまでも色褪せてる花を持ってないで、捨てる方がいいと思うんだよね
Me
誰も悪くないんだよ、仕方がなかったんだよきっと。


沈黙が流れる


sh
sh
そっか。
sh
sh
分かった、そんな風に思わせてたんだな、ごめん。
sh
sh
俺は、今の関係で満足してたし、あなたもそうだと思った
sh
sh
今まで全力を尽くしてきたつもりだったけど、少しでもそう思わせてしまったのは俺が悪いと思う。
sh
sh
ただの幼なじみに、戻ろうか
大好きだったよ




"ただの" という言葉に、じゃあ付き合っていた関係の時、ソヒの目にはどう映っていたのか気になってしまう

私たちは一番気が合って一番信頼してた

それは友達として。

私はまだ好きだった、ソヒ以外考えられなかった。
この世のみんなが思う"男女の友情は成り立つのか"という疑問に答えを出してしまったのが悔しい。


長い間かけて作り上げたドライフラワーはこんなにあっけなく枯れ果ててしまった。
永遠に続くと思っていた彼ともここでおしまい。


別れたからと元通りになるはずがない
"友達に戻る"なんて言葉はただの言い訳に過ぎない


こんなに長い間一緒にいたのに誰よりもソヒのことを知っているはずなのに、最後にハッピーエンドを共にする相手が私じゃないのは悔しい。





私たちが一緒に植えた花は死ぬと決まっていた。
だらだらと曖昧な関係を引き伸ばしても、殺されかけてる花は辛いはず
だったらもう早く殺して楽にしてあげよう
早くバラバラにしてあげよう




ソヒと私のように。





Fin.

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