夕飯を食べ終え部屋に戻った
自分の部屋の勉強机に座りスマホを開くと
通知が来ていた
通知はナノから
とヒロからだった
先にナノから見た
私は少し考えて
と返した
また一緒にいるのも悪くはない
ナノだってナノなりに反省していたし
変わろうとしてくれていたんだから
それに応えてあげたっていい
と思ってはいる
そういえば、ヒロからも連絡来てたな
私はそれを思い出して
ヒロからの連絡を開いてみた
17:25
17:25
17:30
………え?私って、そう見えてたの?
確かにナノの顔を見てたりとかしてたかもだけど
そう見えるほどだったかな?
というか
ヒロはナノが好きなんだ
まぁ、初めて会った時も
2人がカップルに見えるくらい
距離近かったもんな
なんでだろ………ムシャクシャする
その形でいるつもりだったのに
その形でいろって釘を刺されてるみたいな
とにかく、何か返そうかな
いや、何も返さないほうがいいのかな?
既読無視もよくないしな………
というか、私がこんなムシャクシャ感じてるのって
やっぱりまだナノが好きだからなのだろうか
これから関係性が深まるかどうかわからない中で
私はまだ程よい距離感を維持しようと思ってる訳で
だがそこに、特別な存在にさせないと言われ
ある意味、特別な存在になるなと釘を刺されたようなもので
今のところ変わる予定はないけどいつか変わるかもしれない形に
縛りをつけられちゃったからムシャクシャ感じてるんじゃないか?
じゃなくて、思考がそれてるよ、なんだっけ
そうだ、ヒロになんて返すかだ
え、え?どうしよ?
私はグチャグチャしたままの頭を
雑に回転させて言葉を考えた
私はこう返した
私らしくない…あんなに感嘆符使わないんだけどな、普段は………
図星を突かれた人間と同じ反応してるわ………
そんな私の返信にすぐに既読がついた
ヒロはそう返してきた
と言っても……
あんなにムシャクシャ感じてるってことは
私はまたナノに恋をしている
のだろうか
だとしたらさっきの返事は
半分嘘みたいなものだよなぁ
私はそう思いながらも
その日は学校の課題をやり
1日を終えた
3日後
私はその日は部活があった
だが、その日は部活どころじゃなかった
なんてったって
そんな事実が判明した
元はといえば大会に向け小道具を製作している時に
ソアにバイトをカミングアウトしたことから始まった
確かに、私の話ししてると
みんなからよくぐうたら娘だって言われてるし
それを否定したことはないけどさぁ
そういえば、ソアにはその話をしていたっけな
私は無意識的に落ち込んだような声で言っていた
私はそう言われスマホを開いてみた
でも、2、3年前の写真はすぐ出てこず
面倒くさくなって、ナノのアイコンになっている
ナノとヒロが映った画像を見せた
すると、ソアは一瞬顔から感情が消えた
真顔でソアはそう聞いてきた
フルネームを言うから私は驚いた
と言うことがあり、今に至るのだ
そういうナノの手は珍しく
動いていなかった
そう言って動き出したソアの手は
すごく焦っているように見えた
小道具製作をほっぽり出して
ヒロのことを聞きたかったが
そんなことはしていけないと私は思って
話題を変えることにした
ナノはいつもの調子が戻らないままそう言った
と思えば、たちまち調子を取り戻したかのように
と言った
それがから元気なのはバレバレだった
終わり












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。