第24話

第23話 ①-5話
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2026/04/09 13:00 更新
ヒロside 過去回想

僕は早速ナノを誘ってみた
ヒロカ
最近、GL漫画読んでるんだけど、今度その漫画のイベントがあるんだよね。もし良かったら一緒に行きたいんだけど、どうかな?チケットは僕が用意するよ
ナノはすぐに既読がついたものの

返事はおよそ2時間後に来た
ナノ
いいよ。いつ?
僕は日時を送り

集合場所と時間も決めた


ナノの返しがいつものテンションじゃないのは感じていたが

自分の興味の無いことに連れられたり

GLである事があまり良くないのからなのかなと思った

だから、ナノに嫌な思いをさせないようにしようと思った
イベント当日
集合場所に行くと、もうナノが待っていた
ヒロカ
お待たせ!
ナノ
ううん。大丈夫だよ、行こうか
その日もやはりナノはいつも通りではなくて

いつものテンションを作り上げようとしている

そんな様に見えた


会場に到着すると作品の展示や

同じ作者さんの話なども紹介されていて

イベントのホームページを予習してきていたけど

それが未熟だったと言うかのように

イベントは予想以上のものでテンションが上がっていた


その一方で、ナノは少し苦しそうだった

見たくない、考えたくないと顔に書いてあるようだった


展示会を見終えてから、僕たちはファミレスに入った

お昼ぐらいだったからということもあり

ある程度人が多かったけど、すぐに入ることができた

お互い食べたい物を頼んだ後

僕は恐る恐る、ナノに聞いた
ヒロカ
ナノ、本当は今日来たくなかった?
ナノ
え?
ヒロカ
気のせいならいいんだけど、ナノ、誘ったときから少し嫌なのかなって感じしてさ。イベント回ってても、なんか心ここにあらずみたいな感じするし
僕がそう言うと

少し考えてからナノは話しだした



ナノが女性を好きになること

ナノは昔、好きな子がいたこと

好きすぎるあまり、内緒で
GPSと盗聴器をつけてしまったこと

盗聴していたことで両想いである事に気づいたこと

勇気がでなくて想いを伝えられなかったこと

GPSと盗聴器を付けたことがバレてしまったこと

それを通してその子を傷つけてしまったこと

今も昔の頃の仲に戻れていないこと
ナノ
私も昔は、GL漫画読んでたんだ
でも、その子の事があってから、GLを読んでるとどうしてもその子といた頃を思い出しちゃって辛くって…。もうすぐ1年経つし、ヒロがいるから大丈夫かなって思ったんだけど、ダメだった………みたい。
ナノの目から、すっ…と涙が溢れた
ヒロカ
そうだったんだ
ありがとう、僕のためについてきてくれて
僕には、それしか言えなかった

なんて言えばいいか分からなかった

でも、なんだろう

守りたい………って思う

うん、守ろう

ナノが辛い事思い出さないように

幸せと思えるように

僕が出来ること、してあげよう
モワside カフェ
ヒロカ
そんな事があって、そばにいることが多くなって
かわいいナノの1面をたくさん見るようになって
気づいたら恋に落ちてたんだよね…。
あー、なんだ、恋愛相談か………。

少し古くからの友達ならいいアドバイスくれるだろ

的なノリなのかな…………

と言うか、私とナノとの事知ってるんだ

ナノは私の名前伏せてたみたいだから

ヒロは気づいてないかもだけど
モワ
そうなんだ!確かに、ナノってかわいいもんねぇ
ヒロカ
うん。でも、最近その可愛さが増してる気がするんだよね…。幸福感って言うの?それが顔から溢れ出して、いつも以上に可愛く見えてさ
そんな事があるんだ………

私はあの頃気づけなかったな

そういう事
ヒロカ
いいことでもあったのかなって思って聞いたら
あの時の相手さんと、仲がまた縮まったんだって
あー、アルバイトか

そんなので幸福感溢れ出るって…

もしかして、まだ私のこと好きだったり……

いや、いや、そういうつもりはないから…。
ヒロカ
久々に連絡来たの?って聞いたら
バイト先が同じだったって返ってきて
すごくヤキモチに似た気持ちになってさ
そりゃぁ、そうなるよね

バイト先で同じなんて

変に運命感じちゃうと言うか

特別感のベクトルが違うよね
ヒロカ
バイト初日にモワと一緒だったって言ってたから
もしかしてと思って
え………

そういえば言ったって言ってたけど

まさか………
ヒロカ
その子ってモワなの?って聞いたんだ
マジか………
ヒロカ
そしたら、モワなんだって言われたんだ
ですよねぇ

まぁ、そこで隠すのも別に違うけど


世間知らずな中学生の黒歴史ってまとめるのは違うけど

そんな話を心の準備なく、知ってましたって現実を

突きつけられるの、色々キツイな
ヒロカ
これを聞く3日前くらいに
モワにナノの事好きなのか聞いたじゃん?
モワ
そうだったね
ヒロカ
昔好きだったナノの事、本当に好きじゃないのかな
あの時の返事は嘘なんじゃないかなって思って
まぁ、そう思いますよね………。
モワ
それで、直接聞きたくて私を呼んだってこと…なのかな?
ヒロカ
うん…。
ヒロは、まだ関係性もそこまで深くないから

だから信用しきっちゃいけない

でも、本当のことは言っておいたほうがいい
モワ
私はね、ナノの事好きだよ。
でも、それがどんな形かは分からない
恋愛なのか友情なのか
ヒロは表情を崩すことなく

私の話を聞いた
モワ
だけど今は、友情の形でありたいなって思ってるんだ
だから、好きじゃないって返したんだ
ヒロカ
そう…なんだ
モワ
うん。今、私は友達としてナノが幸せならいいなって思ってる。だから、ヒロとナノが付き合って、ナノが幸せになるなら、私は応援したいなって思ってるよ!
そうだ。私は今までナノの事とか色々あって

辛いなと思うことがあった

その一方で、ナノのおかげで気づけたこともあった

だから今は、ちょっとは幸せに生きられてる

そんな気がする

だから、今度はナノがちょっとでも幸せに生きててほしい

その思いに間違いはないはずなのに


なんでだろ………少しモヤっとした感じが残るな
ヒロカ
そっか………。
じゃあさ、今からナノに告白するからさ
応援しててくれない?
………え?








                        終わり

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