第5話

笑顔のおまじない
39
2026/06/27 13:00 更新
◆◇◆◇◆◇
天馬司
明日はいよいよ本番だ!。
必ず、みんなを笑顔にする
素晴らしいショーにするぞ!!!
いよいよ『ワンダーランズ✕ショウタイム』初公演に向けての最終リハーサルを終え、オレ達はステージの上で互いに向き合い、明日への意気込みを語った。
鳳えむ
本番もすっごくすっごく楽しみだね〜!!
ネネロボ
『…………うん』
神代類
………本当に全ての演出プランに応えてもらえるとは、思ってもいなかったよ
神代類
ありがとう。とても………楽しかったよ
天馬司
礼など必要ないぞ!。なんてったって、
オレはお前の演出に_____
神代類
12000%で応える、だろう?
天馬司
…………………
天馬司
あぁ…、そうだ…………
思わず目頭が熱くなってしまう。

突然呆気なく命を落とすことになったかと思えば、過去に飛ばされ、皆とは"初めまして"からやり直す羽目になり、オレ一人で_____イチから全部背負って頑張ろうとしていた。
天馬司
(だが……………皆がいるおかげで、
 オレは何度も何度も前を向けた)
天馬司
(それは今も昔も変わらない)
天馬司
(例え何度やり直したって、
 オレ達はオレ達なんだ…………!!!)
天馬司
っ………………
鳳えむ
わわっ……!。司くん、泣いちゃった!?
天馬司
な、泣いてなど………
ネネロボ
『そんなに………嬉しいわけ?』
天馬司
あぁ………。オレは。
オレは、嬉しいんだ
目を擦り浮かんできた涙を止める。そして大きく息を吸い、深く吐いた。
天馬司
と、に、か、くだ!!!
天馬司
明日は最高のショーにする
天馬司
そのために皆今日はしっかり休み、
明日に備えるように
鳳えむ
はーーい!!
神代類
そうだね。前日に切り詰めても仕方がないよ
天馬司
それから________
 
「人見知り?。人前に出られない!?。ふざけるな!!」
「君はスターになんてなれない」
「ステージとは、今日でバイバイ!」
 
「…………なさい…………」
「ごめんなさい…………!!」
 
天馬司
………………………
天馬司
…………寧々、お前の頑張りは痛いほど分かる
天馬司
だが、さっき言った通り。
今日は練習はほどほどにして、
ゆっくり休んでくれ
天馬司
頼む
ネネロボ
『…………………』
ネネロボ
『分かった。………天馬くんも、
 無理しすぎないようにね』
天馬司
っ……………あぁ!!
この言葉が聞けただけで。オレが今日まで頑張ってきた意味がある。
前回のようなことは、絶対に起こしたくない。大事な仲間を傷つけ、ショーを台無しにし、オレ達の間に亀裂を生ませることだけは。何としても止めてみせる。
天馬司
では、今日の練習はここまでだ!
天馬司
じゃあ、えむ。いつものを頼む
鳳えむ
いつもの………?
天馬司
あぁ、笑顔のおまじないだ
鳳えむ
!?
鳳えむ
わっかりましたー!!。
あたしに任せて♪
えむはピコンっとひらめき、分かりやすく元気になり飛び跳ねた。側にいたネネロボがビクリと反応する。
鳳えむ
じゃあ、いっくよー!
鳳えむ
みんながんばろ、わんだほ〜い!!
ネネロボ
『わ、わんだ…………?』
天馬司
わんだほーーーーーい!!!
ネネロボ
『うっ………うるさ、何急に』
神代類
フフ、………わんだほーい!
ネネロボ
『ちょ、…………ちょっと類まで』
天馬司
わんだほーーーーーーーー
ネネロボ
『もう、分かった。分かったから』
寧々は恐る恐るネネロボを動かし、恥ずかしそうに小さく手を挙げさせた。
ネネロボ
『わ、わんだ………ほい』
ネネロボ
『こ、これで……いいの…………?』
天馬司
あぁ、素晴らしいぞ寧々!!
鳳えむ
寧々ちゃんも〜にこにこわんだほいだね☆
ネネロボ
『う………誰か止めてくれる人いないの……』
えむがはしゃぎ、寧々が戸惑い類に助けを求め、それを類が微笑みながら更に状況を複雑化させていく。とても、微笑ましい光景だ。
天馬司
じゃあ、オレはそろそろ_____
鳳えむ
………………司くん!
天馬司
…………ん、どうかしたのか?。えむ
えむは、珍しい表情をしていた。
どこか泣きそうで、でも希望に満ち溢れてもいる。けれどやはり、希望だけではない。何かを目が訴えている。
鳳えむ
明日のショー、ぜったいに成功させようね
天馬司
あ、あぁ…………もちろんだ!
天馬司
えむも、気をつけて帰るんだぞ
鳳えむ
うん!。おやすみなさい




◆◇◆◇◆◇
鳳昌介
やっとだ。やっとあの、
ぼろステージを片付けられる
鳳ひなた
でも………それは、えむがかわいそう。
私は納得できてない
鳳慶介
えむ。ワンダーステージのことだが
鳳えむ
…………分かってる
 
「必ず、みんなを笑顔にする
 素晴らしいショーにするぞ!!!」
 
鳳えむ
分かってる、よ………………お兄ちゃん

プリ小説オーディオドラマ