爛々と日差しが照りつける中。蝉もこの暑さには 、命を燃やして鳴いている。 …… 蝉の存在意義が見つからないし 、暑さを余計倍増させている。帽子で日差しを隠しているものの 、暑い物は暑い。暑いよ!!と大声で 、公衆の前で叫んでしまいそうだ。人々の喧騒の音量には 、負けない自信しか無い。
なら 、何故暑い中此処に居るのか。それはごく単純で 、ありふれた出来事。
遊びに行っているからだ。 …… 最も 、今現在は遊ぶまでの道中と言えるんだけど。
二人は重度の方向音痴だ。それも 、テーマパークなんて行ったら 、迷子センター直送。
一人の方は 、まだマシな方。何も考えてないように見えて 、本当に何も考えてない。だからこそ 、その場から動かないから 、見つけるのが早い。
でも問題はもう一人の方。御巫クンは誰かを見つけようと勝手に歩くし 、奇跡的な機械音痴で連絡さえ取れない。俳優という都合上 、誰かに言うという事も出来ない。
つまり 、今回の待ち合わせ場所のセレクトは失敗だった。
案の定 、返事はゼロ。 … なんて思ってたら 、それらしき人影を見つけた。
うん 、間違いない。オレの観察眼めちゃめちゃ良いからね。某レストランの間違い探しを難なくクリア出来るくらい… 。
そうして 、近くに行って話し掛けた。
そう言って肩を軽く叩くと 、流石の馬鹿も気がついたみたいだ。サングラス越しに見える顔は 、目を微かに見開いていた。 …… ホント 、慣れてないよね。何回この下りしたんだろ。
…… 「 ホラ 、銅像有るでしょ 」とスマホを見せると 、御巫は頷いていた。そして「 悪い 」と直ぐに謝った。
もう少しわかり易い場所にするべきだったかも。まぁ … 別に予定は変わらないから良いけど。
そう聞くと 、御巫クンが一歩下がる。そうすれば 、その言葉の意味が理解出来た。 … そう 、蒼月チャンが居たからだ。
だからかぁ … うん。二人共居たのかぁ … 。なんて事を考えながら 、気持ちを切り替える。
今日は俺が主役で 、一番偉い(と言うことにしたい)から。
明るく挨拶をして 、御巫クンにスマホの事で質問をした。最近 、チャットアプリの使いからを教えたから 、連絡は確認してると思ったけど … 。
オレの質問に 、御巫クンは当然の様に忘れたと言った。
…… うん 、そうだよね。
「 そんな事したら 、時間が勿体無いでしょ! 」
二人を急かして 、目的地へさっさと行く事にした。
…… 暑いし 、何より楽しみだからね。
着いたのは 、ゲームセンター。機械音やゲームの効果音が何重にも聞こえていて 、何のゲームをやっているのかが全く分からない。
横の二人を見ると 、珍しく目を輝かせていた。 …… 子供みたいだな 、うん。蒼月チャンは 、ぬいぐるみに視線を向けていた。ハムスター 、好きなんだろうな。
御巫クンは 、ゲーム機が気になっているみたいだった。
うん 、重要かと思ったオレが馬鹿だったみたい。いや 、オレは天才だから違うか。
… 明るさもちょっと違うよね ?? 明るさって 、いや … 。音ならわかるよ ? けどさ 、え ?
まあ 、御巫クンに常識を求める方が違うか。そんな結末に落ち着いて 、取り敢えず相槌を打っておく。彼の場合は 、根本的に違うような物だろう。常識のじの字も知らないと云うか … それは失礼か。せめてうの字は知ってるよね。 … そうであって欲しい。
… 細かい事は気にしないでおこう。
気にしたらシワができるとかなんとか言うし。
マリカートで遊んだり 、クレーンゲームで遊んだり。そうしたら 、もうすっかり辺りは暗くなっていた。
途中で御巫クンが作った料理も食べたりして 、凄く楽しかった。
今は何をやっているかと言うと 、一緒に帰路につく途中だ。オレは学生寮で過ごしているけれど 、二人は違う。蒼月チャンは一人暮らしだし 、御巫クンは実家暮らしだ。
俺の呟きに 、二人は反応する。夕方になっているとは言え 、今は夏。湿気と温度が高くて 、嫌になっちゃうよね。
こうして雑談をしている中 、御巫クンが紙袋を突然俺に差し出した。こんな出来事に 、オレは立ち止まった。
勿論 、道の端っこで。通行人の邪魔になっちゃうからね。
御巫クンの視線は少し横にズレているけれど 、多分照れてるだけだから大丈夫でしょ。蒼月チャンも 、特に驚きはせずに立ち止まっている。
…… 蒼月チャンって 、驚いた事有ったっけ。そう思い出しても 、「 びっくりした 」としか言ってない気がするけど。
今は 、取り敢えず紙袋の方に集中しよう。きっと 、オレが楽しみにしてたアレだろうから。
… 予想に反せずに 、やっぱり中身は合っていた。
そう言うと 、御巫は驚いた様な顔を見せていた。蒼月チャンは 、「 知ってたんだ … 」と呟いていた。
… やっぱり 、楽しいなぁ。
御巫クンがそう言うから 、面白くて笑みをこぼしてしまう。
それに 、オレは自信満々で答える。
「 だってオレ 、道化師だからね! 」

誕生日おめでとう東雲クン!
未来ヶ丘学園の名に恥じない 、未来溢れる才能を持った生徒の為に
特別なイラストを用意致しました!

勝手で 、身勝手。オレチャンはそんな東雲クンが素敵だと思うし 、凄く嫌いなんだ!
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最近芸能界トリオを出せていなかったので 、温めていたネタをバースデーに使ってみました。
ハッピーバースデー東雲くん!!!!!
遅れてすみませんでした 🙇🏻♀️🙇🏻♀️
遅れたなら 、8時11分に出そうと思ったのですが 、
起きたら8時半でした。無念。
バースデーも落ち着いたので 、本編進めたいです。
次回に会いましょ 〜 。






















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。