( 拍手喝采 ) ( ブザー後 幕が上がる )
拍手とブザーと共に 、舞台幕が上がる。観客は今か今かとその時を待ち侘びていて 、興奮で頬を赤らめていた。その観客は様々で。幼い 、少し汚れた服を着ている少年 、身なりを整えて 、節々に装飾品を身に着けた 、贅肉が付いている年配のお婆さんだったり。
乾いた笑みが溢れれば 、いけないと思い表情を取り繕う。なんたって 、自分は今観客を楽しませる “ エンターテイナー ” だから。たとえ虚構の観客だとしても 、終演が見えないパフォーマンスだって 、その日訪れるまでこの身を働かせるのだろう。
こっほんとわざとらしく咳払いをして 、体ふわりと浮かばせる。そうすれば 、掃除機にでも吸いたくなるような不気味で可笑しいぬいぐるみの姿が見える。
白黒で出来た 、所々継ぎ接ぎの人形。お化けをモチーフに作られたのは 、何故なのだろうとふと考える。
まあ 、でも。“ 関係無い ”だろう。だって今は 、そんな興味の無い事を話す時間では無いのだから。
そんな些細な咳払いや仕草でも 、観客は一々歓声を上げる。 …… 煩わしい。
自身を照らすスポットライトに反射する宝石の数々。 … 眩しいったらありゃしない。
でも 、別に良い。
( 不気味で陽気なBGMが流れる )
( 会場に笑いが起こる ) ( モノゴーストが笑う )
( 青色と緑色の照明がモノゴーストに当たる )
( 泣いている様な天魅が背景に映る )
( 銃に撃たれる御巫と頭から血を流す金星が映る )
( 首を吊られて居る葉月が映る )
( 首を切り落とされて死ぬ犬吠崎が映る )
( クラップ音が鳴る )( 舞台の背景が移り変わる )
アンケート
拒否権なんか無いよ
有るよ!
66%
無いかな〜
17%
有る
10%
無い
7%
投票数: 29票
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
( 映像は此処で終わっている )












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!