私は物心つくときから一人だった
お母さんは暴言や暴力をふるってくる
お父さんは私の事を見向きもしない
使用人は頼んだことはしてくれるけど私と目を合わせようとしない
ずっとずっと一人だった
外にも出してくれないし、部屋から出ることも許されなかった
暇なときは使用人に頼んで呪術の本を読んだ
それではっきりしたんだ
私が嫌われている理由は
呪力がないからだって
でも、呪力が無い代わりに五感がとても鋭かっただから気配や匂いで呪霊がどこにいるか分かった
それでも、誰かが私にかまってくれる様子はなかった
誕生日だって祝ってもらったことはない
苛ついたことはない。けど、
ただただ悲しくて、寂しかった
いつか、努力すれば家族は私を愛してくれるかな…?












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。