このタイトル多いな←
この小屋の奥では鋼鐵塚が一心不乱に刀を研いでいたのだった。
玉壺が呼びかけるが鋼鐵塚は振り返りすらしない。
なんてトンチンカンな…考えでしょう。
自意識も華々しい(((主引っ込んでろ
玉壺は短い手から、ツボを生み出した。
それは一瞬のうちに鋼鐵塚を襲う。
魚の体に人の足、カマキリのカマのような腕を持った怪物。
そのカマによってズバッと鋼鐵塚の体が切り裂かれ血飛沫が上がる。
と思われた。
しかし、その攻撃は鋼鐵塚に当たらなかったのだ。
その額には雲のような、霞のような鬼のような紋様——
痣が
うかびあがっていた。
((誰か、、、、助けて…))
夏の日……あの日家に鬼が入ってきたんだっけ?
あれは
胡蝶さん……だ
なんで、胡蝶さんが…?
そうだ。お館様とあなたの図らいで兄さんと僕は胡蝶さんに守られたんだ。
ザザッ ザッ ザザザザッ
「情けは がれかのために なら い」
「ちが それ 人 めぐりめぐっ 意味 父さん た」
無一郎の意識はそこで途切れた。
「無一郎の無は“無能”の無」
「無一郎の無は“無意味“の無」
ザザザザッ ザザッ ザザッ
「なんの役にも立たなぇだろ。いてもいなくても変わらないような、つまらねぇ命なんだからよ!」
湧き上がってくる激しい怒り。
その後は死にかけた鬼。
あたりは血の海。
鉛のような体の重さ。
家まで這いつくばっていく自分。
自分が体験していたことのなのか何もわからない………
ザザッ ザザザザッ ザザザザッ
「…神、様、仏……様……どうか……弟だけは………助けてください……」
「弟は……俺と……違う……心の優しい…子です……人の…役に……立ちたい…というのを……俺が…邪魔した……」
「悪いのは……俺だけです……バチを当てるなら…俺だけに…して…ください…」
「わかっていたんだ…ほんとうは…無一郎の…無…は」
「無限の…無…なんだ。
兄の声が
兄の存在が
あなたの優しさが
鬼殺隊という自分の居場所が
———無一郎の心に火を灯す。
「「無一郎は自分ではない誰かのために無限の力を出せる
選ばれた人間なんだ」」
夢から覚めたように
無一郎はゆっくりと瞼をあげ、刀を強く握りしめた。
その、頬に雲のような、霞のような形の、
痣が
うかびあがった。
有一郎は既に鋼鐵塚を守るので精一杯で自分の体は傷だらけだった。
いきなり、鋭い刃が玉壺の首を狙って振り下ろされた。
一旦壺に逃げ込み、もう一度顔を出した玉壺は目の前の無一郎の姿を見て、目を見張った。
完全に手段と目的が逆転している。
サァ
無一郎、有一郎が同時に動く。
玉壺も瞬時に血気術を繰り出す。
8本のタコがの足が無一郎、有一郎を襲う。
一瞬で爆発するように巨大化したタコの足が小屋を突き破って破壊する。
屋根や壁が吹き飛ぶ。
押し出された鋼鐵塚が地面に叩きつけられる。
だが、地面に砥石を置いてすぐにその場で刀を研ぎ始めた。
流石の玉壺も、少し引き気味である。
玉壺は無一郎と有一郎を捉えたタコの足に向き直った。
無数の吸盤が軋み、2人を締め上げていく。
刀を構え直し、足に力を入れる。
一瞬で立ち込める霞。
その中で反射する2本の刀。
縦横無尽の太刀筋。
細切れになったタコの足。同時に無一郎の切先が玉壺の喉元に迫った。
だが、間一髪、また玉壺は壺の中に消える。
その瞬間玉壺の喉元から血が吹き出した。
そして、首の後ろからも血が吹き出す。
無一郎と有一郎の切先は同時に届いていた。
玉壺は短い手で喉元を押さえながらつぶやいた。
ごめんなさい。長くなってしまって。途中のザザザザッってやつの注釈なんですけど、
時空干渉みたいな感じで、無一郎の本当の運命が本当の体験のような感じで見た。っていう感じなんです。
異世界系のちょっと厨二病のような知識になっちゃうで、えっと、知りたい人は、コメントでもしてください。異世界系漫画読みすぎたせいで思いついた設定です。
わかりにくくなっちゃってすいません、
早く煽り合いのところを書きたいんですけど、既に2000超えちゃっているんで、本当にすいません。
久しぶりにこんなに書きましたww
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。