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第22話

初めての
50
2026/07/31 04:41 更新
あっという間に停学期間が終了して、復学になった。
谷崎くに
れるち、いつも弁当持ってきてんの?
星沢れる
うん、れるは、減塩食じゃないとだから。学生食堂のメニューは塩分がキツいんよ
如月ゆう
あ~、そっか。なるほどね
喧嘩をして復学した事情からか、周囲の向ける好奇の視線に凄く居心地が悪い思いをしていた。
でも幸いなことに四人が話しかけてくれたから、すぐに落ち着いた。
そんな流れで、昼は学食で一緒に食べようということになった。
いつものれるなら個室トイレで食べて、ゆったり写真を見て時間を潰していたのに。
自分が学食の長テーブルに座ってることに、かなり違和感がある。急に明るい所に連れてこられて、目が慣れずパニックになるみたいな。そんな感覚か
羽白星こえ
れるき、料理も上手いんだよ!こないだもちゃちゃっと流れるように作ってね。味は薄いけどその分、メッチャ綺麗なの!ほら、お弁当も!
北原こったろ
そっか、自分で………いや、待て。ちむと料理作ったの?おい、まさか手料理!
告白前と同じように話しかける羽白星さんに、こったんも最初は嬉しそうにしていた。
でも、流れるように爆弾発言をぶちかます羽白星さんだ。
こったんも爆弾に気がつき、驚いている。
羽白星こえ
うん、三人が謝りに行った次の日にね。作ってくれたの。ひどいよ、二人してちむに秘密でさ!
如月ゆう
いや、ゆさんとしても気を遣んだよ。ほら、あの段階で煆慧君とこったんを一緒に混ぜたらさ。もう、ごちゃごちゃになるじゃん?
羽白星こえ
別にちむは気にしないのにな、寂しかったな
谷崎くに
ごめんって。ほら、ヨショシしてあげるから」
羽白星さんは、くにおやゆう君に頭を撫でられ気持ちよさそうに目を細めている。
やっぱり小動物かな。こったんは、気にしないという言葉が逆に気になったのかな。
寂しそうに微笑みながら食事をしている。
北原こったろ
遊んでないでで早く食べなよ。時間なくなるよ
如月ゆう
こったんの、考えてること顔に出てるよ。未練たらたらとか、ダサいよ
北原こったろ
ぇ!な、何言ってんの!
北原こったろ
俺は、少し考え事してただけだよ!
星沢れる
(れるは、どうすればいいんやろう
いつ何か起きてもおかしくないこの三角関係の中で、れるだけが部外者だ。)
星沢れる
(問題がおきた時、中立的な立場から解決ができるのは僕だけ。でも、れるにそんな問題解決能力なんてあるわけがない。時間も残り少ない。見守るぐらいのスタンスが一番か)
羽白星こえ
それでね、れるち!次の旅プランも考えたんだけど、これからはちょっと厳しくいくね!
星沢れる
何が?
羽白星こえ
少し厳しめの言葉とかヒントを出すよってこと!ほら、答え見つけてほしいし
羽白星さんがれるの写真を見て不十分と言った原因、『深みのある解像度』とは何か、という問題
確かに、それを知ることができれば、未だ反応すらない
SNSにも意味ができるかもしれない。
れるしても、誰かの心を動かすような写真を撮れたら嬉しいけどし。
北原こったろ
ま、また二人で旅に行くの?いい写真の撮影、だっけ?
羽白星こえ
うん、行くよ!誰がどんな噂しようと、ちむたちはちむたちだからね!
如月ゆう
強いね、煆慧君は。まぁ、ゆさんらも協力できることはするからさ」
北原こったろ
そう、だね
こったんは少し肩を落としながら、
れるの首に腕を回してきた
北原こったろ
心配ないとは思うけど、ちむを大切にしてよ。もし泣かせたら、心臓とか関係なく張り倒すからね
全く冗談に聞こえなかった。殴られた経験があるだけに。
れるは戸惑い、ちょっと怖くなり顔を俯かせて、身体を固くしてしまう。
チラッと視線だけ上げると、食事を続けているゆう君やくにおがぎこちなく笑っていた。
食器を片付けている時、
如月ゆう
命を助けてもらったとはいえ、なんで煆慧君はそこまでれるちにへばりつくんだろね
心に残った。
本当にその通りだ。
何か隠している目的はあるって、前に羽白星さんも言っていた。
それでも明らかに、彼が受ける不利益が大きすぎると思うー。

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