タイムリミットまであと1時間半。
??「もうこれ間に合わないんじゃねぇの?」
『…間に合う。』
??「どっからくんだよその自信は……ガンッ」
次々とアザが増えていく。
その度にもう時期死ぬなあと思う。
??「……本当にね。あのガキ共もちゃんと虐めてくんなきゃ…」
『…あいつらのことあんたが指示してたの』
??「そうに決まってんじゃん。お。そろそろ私帰るわ。」
『いやだ…!!ねぇ!!かえしてよ!!!』
??「必死になってる感じいいね?もっともっと泣き叫んじゃいなよ。
だーれも助けに来ないんだから…じゃね?ばいばーい!」
バタン、
いくら頑張って手錠を外そうとしても
手首に傷がつくだけでビクともしない。
ただ、私はここで死を待つしかないのか、そう思ってたとき
??「あなたちゃん!!どこにいるの?!大丈夫?!」
誰かの声がした、私の名前を呼んで私のことを探してくれてる、
でもその声に返事をする力ももう今の私には無かった。
何も見えない暗い部屋に、ただただ私の泣き声だけが響いた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。