寝坊したにも関わらず,
急いで準備しようとしなかったのは事実だけど。
まだ眠気が覚めず,ボーッとしたまま
次の授業の教科書を手にウォヌの席に向かった。
ウォヌの横で堂々と立つジフナは
一瞬,怒りを見せたが何事にもなかったように
少し顔を赤らめながら自分の席に向かった。
それと引き換えにスニョアが向かってくる。
スニョアはアホっぽくて,実際アホなのに
静かになった姿は背筋が凍らせる。
スニョアの視線は鋭くて,怖い。
だから,その冷たい視線で
返事を聞かずに席に戻る後ろ姿を見て
ウォヌはわかりやすくため息をついた。
チャイムが鳴って授業が始まったから
席に着いたけど,
昼休みになった途端,ウォヌはジフナに話しかけた。
それを機に僕はスニョアを踊り場に誘った。
僕はスニョアの気持ちに少し共感して
何の言葉もかけてあげられなかった。
ミョンホの名前が出される度,
ほんの少しの沈黙がある度,懺悔へと押しつぶされる。
頑張って平気なフリをしても
吐き気と頭痛がずっと続いているんだ。
急に立ち上がったスニョアは
もうすでに階段を下りている。
僕もスニョアの後を追った。
窓から差し込む光が僕の身体をおかしくさせていた。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。