俺は家に着くとそうと溜息が自然とでてきた
暇だったのでYouTubeでもみることにした
俺はスマホのホーム画面を開くとビックリした
メンバーやVOISINGのスタッフさん、いれいす、すたぽらの人達から
LINEの通知が怖いほどに溜まっていたのだ。
てか俺まだメンバーとないこさんにしか辞めますって言ってないよね?
俺は通知を既読にせず見もせずにYouTubeを開いた。
YouTubeのホーム画面には
シクフォニの動画、俺以外のメンバーの歌ってみたがたくさんある。
俺はシクフォニのドッキリ企画を見ようとしその動画のサムネをタップする。
何十分が経って動画を見終わると改めて思う、
その言葉を口にしただけで涙が出てきそうになる
泣くのを我慢した瞬間家のインターホンがなる
なんか宅配で頼んだっけ?
まぁいい
そう思って玄関へと向かった。
玄関の目の前に着きドアを開けると
目の前にいたのは今この瞬間に1番会いたくない奴
いるまだった
2人の間に沈黙が続く
普通人ん家来たなら要件言うでしょ
気まずくなりまくったので俺は声を出した
何なんだよそれ、
オレだって辞めたくないよ
でもやっと決心できたんだ。
やっとやめようって思いになれたんだ。
だからもう止めようとしないでよ、
おねがい、おねがいだからさぁもう辞めてよ
俺が死んだらシクフォニに影響が及ぶでしょ?
それが嫌なんだよ俺は
もっとみんなが笑顔でいてほしいんだよ
これは事実だ
これから戻りますって言ってもそう簡単にはもう戻れないから
なんかさっきもこのやりとりしたなぁww
てかよく裏切り者のこと信用できるよね
あんな悪口言ったのに、
再び沈黙が始まる
やっぱ気まずいな、
ヤバいなんか気付かれた?
そう心の中で繰り返す
そうしながら
俺はそう作り笑いをしながらいつも通りの口調で喋った
これもメンバーのためなんだ…
そういるまは言って帰った
何回言うんだよ
戻す って
そう思いながら俺は部屋に戻って生配信の準備をした。
生配信を始めると
やはり予想どうりコメント欄が荒れていた
そう思いながらコメント欄を見てると
惨めになってくる、
そう俺にしか聞こえない声で唱えながら、
生配信を始めた。
本当にしょうがないよね、
もう辞めちゃったんだし、
あんな酷いことメンバーに言ったんだし
今から「はい、戻ります。」
って言ってもそう簡単には戻れない
そんぐらい分かってるのに、
どうしても、メンバー達の事が頭から離れないんだ。
生配信は無事に終わり、迷惑をかけたことを謝罪し
シクフォニを辞めることを報告した。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。