-attention-
・⚔️が自傷(OD、リスカ)しています
・一度ボツにしたものをそのまま出しているためクオリティが低いかつ短いです
・全て自己責任でお願いします
*閲覧前に必ずあらすじを御一読ください*
午前12時34分。
鉄の匂いが充満する部屋を照らすのは月のみで、重い暗闇と静寂に包まれている。
「ね、とうやさん、もう辞めよう?」
酷い有様の僕を見てから、まるで業務のように消毒と手当を済ませ、義務のような言葉を繰り返していたガクくんが、やっと僕の為に言葉を紡いだ。
努めて明るく振る舞うガクくんの努力と言葉を無視して、ただただ暖かい陽だまりのような胸に体を預ける。
トクトクと静かに、でも確かに、彼の心臓は脈打っていて、生きているんだなあ、なんて薬に犯されて使い物にならない頭で当たり前の事を思った。
そして、薬の過剰摂取とリストカットを繰り返している僕も紛れもなく、今この時を生きている。
その覆しようのない事実に、吐き気が増すのを感じた。
その間もガクくんはやめてくれ、だとか幸せになろう、だとか震えた声で同じような事を繰り返している。
彼の顔にそっと手を添えると、手首から血が滴り落ちた。
その深紅が、白いシーツに赤い花を咲かせて行く。
もう辞めてくれと泣きながら僕を抱きしめる彼が、愛おしくて仕方がなかった。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。