第25話

言えなかった
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2024/11/09 06:04 更新
あなた
がーん、ごーん
母親
まあ、すごいねぇ!
母は褒め上手で、なんでもできる人だった
父親
将来が楽しみだね
父はすぐに私の頭を撫でてくれた
私の家庭は、普通に良い家庭だったと思う
私が満足してなかっただけで
私は幸せだったんだと思う
普通、幸せだったら、素敵な性格に育つんだと思う
他人に優しくできるような、そんな素敵な性格
みんなに愛されるような
私は将来、警察官になりたかった
母と父はいいよ、と言ってくれた
この時は、知らなかった
私が異能力をもっていたことも
そして、私の異能力が、⬛︎⬛︎であったことも
それらの異能は、人助けをするには向いていなかったのも
その異能は、大切な人を奪ってしまうことも
ある日、私は全てが空っぽみたいになった
それは衝動に近いもので、違うみたいで
意識が戻ると、私の体は包帯だらけになってた
看護師さんに聞くと、私はビルから飛び降りたらしい
不幸中の幸いで、木に引っかかった結果、死なずに済んだ
でも、私、別に死にたかったわけじゃないの
ただただ、毎日が灰色みたいで
つまんなかったの
その日から、父と母は変わっちゃった
母親
貴方があの子に負担をかけるから…!
父親
君だって、あの子に期待してるだの、応援してるだの、ストレスをかけていたんじゃないのか⁉︎
母親
なんですって⁉︎仕事ばっかりで、家族のことを優先しなかったアンタがよくいうわ!
病室の外から、そんな声が夜な夜な聞こえるようになった
私が退院してからも、その関係性は変わらなかった
いつのまにか、味覚がなくなって
ご飯の味もわからなくなっちゃった
それからはもうめちゃくちゃ
私は自分の物を壊すようになった
ヘアピンを折ったり、眼鏡を割ったり
自分でもよくわからなかった

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