第17話

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2021/05/19 14:35
蓮side




雑誌の撮影で訪れたとあるカフェ


都会の中心にあるようなキラキラした場所ではなく


レトロで落ち着く雰囲気の外観


木製のドアを開けて中に入ると


おそらくここのマスターだと思われる


優しそうな老人の男性が出迎えてくれた




岩本「本日はよろしくお願いします」




と、岩本くんが挨拶をして始まった打ち合わせ


撮影も滞ることなく順調に進んでいった


無事に終わって片付けも終わった頃、




佐久間「なんか美味しそうな匂いしない?」


渡辺「お腹空いた」




なんて話していたら




「これマスターからの差し入れです。よかったら召し上がってください」




どこか聞き覚えのある声に振り向くと


両手に料理を持ったあなたと目が合った


え、、、?




向井「ほんまですか?!いただきます!!」


阿部「ちょっと康二笑」


向井「てかお姉さん綺麗っすね」


深澤「ナンパすんなよ笑」


向井「ふっかさんもそう思いません?」


深澤「俺を巻き込むな笑」


宮舘「康二がごめんね。本当にいただいてもいいの?」


あなた「どうぞっ」


ラウ「やったぁー!!」




料理をテーブルに置いてキッチンに向かうあなたを


俺は小走りで追いかけて隣に並んだ




『あなた』


あなた「っ、」


『久しぶり、だね』


あなた「蓮くん…」


『ここでバイトしてるの?』


あなた「うん」


『なんか安心したわ』


あなた「え…?」


『俺の中の話だから気にしないで。てかさ、』




さっきからずっと下を向いて話すあなたを


思いっきり抱きしめた




あなた「蓮k」


『会いたかった』



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