第3話

もう1人
228
2023/01/22 04:51 更新
ライに連れられ、俺はとある建物にやってきた。
ここがあのOnlyの拠点…?
ライ
ライ
ちょっと待ってて。
ただいま〜リズいる?
ライはそう言うと俺を置いて中に入ってしまった。しばらくして彼は戻ってくると、俺も中に入るように促した。
ステラ
ステラ
お、お邪魔します…
おずおずと中に入ると、結構広い家のようだった。シェアハウスなのか…?
ライ
ライ
ささ、こっち来て。
そうして通された部屋には、昨夜俺が見たガールがソファーに座っていた。近くで見ると意外と華奢な体つきをしている。
リズ
リズ
はじめまして。あたしはOnlyのチームリーダー、リズだ。
ステラ
ステラ
こ、こんにちは。ステラと言います。
キリッとした少し低めの声だ。俺は緊張しながら名乗った。
リズ
リズ
ライからちょっと話は聞いたよ。昨日の番組を観たんだってね。ありがとう。
リズ、と名乗ったガールは少し微笑みながら言った。目の前の彼女が、昨日テレビに映っていたガールと同一人物だと未だに信じられない。
ステラ
ステラ
あっ…はい。そ、その…すごく、カッコよかった…です。あ、あの…もしよければ…
緊張して言葉がつっかえてしまう。言うんだ、ここで言わないでいつ言うのだ。
ステラ
ステラ
もしよければ、俺をOnlyのメンバーに入れてくれませんか?
言えた…!俺は言ったんだ…!胸が高鳴る。
リズ
リズ
ほう…。ちなみに、これまでの戦歴は?
ステラ
ステラ
戦歴…ですか?
戦歴…ウデマエとかを言えばいいのか?
ステラ
ステラ
最高ウデマエはS、ストリンガー使いです。
リズ
リズ
なるほどね。じゃあ実力次第だな。1ヶ月後、あたしと勝負をしてもらう。そこで、あんたが加入できるかどうかを決める。いいね?
嘘だろっ?!昨日の番組を見る限り、彼女は相当な実力者だ。勝てるわけがない…
リズ
リズ
大丈夫。こう見えてあたし、弱いから。
んなわけあるか!強い人ほど自分のことを弱いと言うんだ。しかも、あんなのを見せられた翌日にそんなこと言われて信じられるわけがない。
アル
アル
リズ、そろそろ鍛錬の時間になるぞ。
突然ドアが開き、褐色肌のボーイが入ってきた。そいつは昨日、リズさんをボコボコにしていたボーイによく似ている。こいつなのか…?
リズ
リズ
マジか、もうそんな時間か。すぐに行く。それじゃ、あたしはこの後鍛錬しなきゃだから、これで失礼するよ。
鍛錬…昨日の映像が脳内再生される。カッコよかったな…。気付けば俺の口から言葉が出ていた。
ステラ
ステラ
あ、あの!その鍛錬、近くで見せてもらってもいいですか?
すると、リズさんは少し驚いたような顔をした後、
リズ
リズ
ああ。もちろんさ。ちょうどあんたみたいなのがもう1人いるから、一緒に見るといい。ついてきな。
と言い、ソファーから立ち上がった。俺も立ち上がり、彼女についていく。ウェーブのかかった髪が揺れるのがなんとも凛々しい。
やがて、武器屋の試射場のような部屋に入ると、そこにはさっきの褐色ボーイと、ポニーテールのガールがいた。リズさんはガールの方を指差して、
リズ
リズ
あれがもう1人の子、ソルト。あの娘と一緒に見てな。
と言った。言われた通りにガールの元へ行く。
ステラ
ステラ
ど、どうも。
ソルト
ソルト
こ、こんにちは。
その子は恥ずかしがり屋なのか、俺が声をかけると顔を赤らめた。
ステラ
ステラ
俺はステラ。君は?
ソルト
ソルト
ソルト…です。
彼女は…どんな人なんだろう…

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