ライに連れられ、俺はとある建物にやってきた。
ここがあのOnlyの拠点…?
ライはそう言うと俺を置いて中に入ってしまった。しばらくして彼は戻ってくると、俺も中に入るように促した。
おずおずと中に入ると、結構広い家のようだった。シェアハウスなのか…?
そうして通された部屋には、昨夜俺が見たガールがソファーに座っていた。近くで見ると意外と華奢な体つきをしている。
キリッとした少し低めの声だ。俺は緊張しながら名乗った。
リズ、と名乗ったガールは少し微笑みながら言った。目の前の彼女が、昨日テレビに映っていたガールと同一人物だと未だに信じられない。
緊張して言葉がつっかえてしまう。言うんだ、ここで言わないでいつ言うのだ。
言えた…!俺は言ったんだ…!胸が高鳴る。
戦歴…ウデマエとかを言えばいいのか?
嘘だろっ?!昨日の番組を見る限り、彼女は相当な実力者だ。勝てるわけがない…
んなわけあるか!強い人ほど自分のことを弱いと言うんだ。しかも、あんなのを見せられた翌日にそんなこと言われて信じられるわけがない。
突然ドアが開き、褐色肌のボーイが入ってきた。そいつは昨日、リズさんをボコボコにしていたボーイによく似ている。こいつなのか…?
鍛錬…昨日の映像が脳内再生される。カッコよかったな…。気付けば俺の口から言葉が出ていた。
すると、リズさんは少し驚いたような顔をした後、
と言い、ソファーから立ち上がった。俺も立ち上がり、彼女についていく。ウェーブのかかった髪が揺れるのがなんとも凛々しい。
やがて、武器屋の試射場のような部屋に入ると、そこにはさっきの褐色ボーイと、ポニーテールのガールがいた。リズさんはガールの方を指差して、
と言った。言われた通りにガールの元へ行く。
その子は恥ずかしがり屋なのか、俺が声をかけると顔を赤らめた。
彼女は…どんな人なんだろう…




















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。