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第1話

童話
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2025/05/10 14:04 更新
なんでも許せる方のみ。






童話には、何かしらの教訓がある。
ころんの住む村にも、ずっと昔から語り継がれてきた童話があった。
それは、ある少女が祖母のお見舞いを頼まれ、赤い頭巾を被り、祖母の家へ向かうという話だった。
道中、少女は大きな黒いオオカミに出会う。オオカミはにこりと笑って、こう言った。
「花が咲いている場所を知っているよ。おばあさんはきっと喜ぶだろう」
少女はうなずき、オオカミのあとをついて森の奥へと入っていった。

その先で、少女がどうなったのか__詳しくは、語られない。
このありきたりな話の教訓は大抵、「寄り道をしてはいけない」、「知らない人について行ってはいけない」という普遍的なものに落とし込まれるが、ころんの村の言い伝えはかなり直接的で特殊なものだった。
「あの森に入ってはいけない」
それが、この村に伝わるたった一つの教訓だった。










かなり分けて出していきます(  . .)”

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