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第5話

E p i s o d e .4
313
2024/04/08 12:00
hrt side
うーん…車に乗って、城に向かってるんだけど…



なんかこの子具合悪そうなんだよなぁ…
ryk
うっ

「うっ」って言ったよ?!え、言ったよね?!
mtk
mtk
大丈夫…?
ryk
…っえ?


え、絶対具合悪いじゃん



ちょっと聞いてみるか…
hrt
顔色悪くね?
mtk
だよね?!
mtk
大丈夫?
…あの環境からして…




もしかして…
hrt
…ねぇ、もしかして久しぶりに車に乗ってる?
ryk
…コクッ
hrt
じゃあ、もしかしてだけど…酔ってる?
ryk
……コクッ
hrt
ぅえ?!まじ?当たってた?!
mtk
ちょ、車止めて!









まさか当たってるとは思わなかった…
でもすぐ気づけてよかった…

でもやっぱ怖がってるのかな…ずっと下向いてる…
mtk
大丈夫?
ryk
ご、ごめん、なさい
mtp(mtk&hrt)
え?
ryk
ぼ、僕のせいで歩くことになっちゃって
mtp(mtk&hrt)
何言ってんの?
ryk
ビクッ









え?全然大丈夫だけど?
君が楽になると思ったんだけどな…






mtk
僕達心配してたんだから、そんなこと思わなくて良いんだって
hrt
そうそう、そんな無理してまで車で行かなくてもいいし、それに城まで近いし
mtk
だからそんな気を負わなくて良いからね?
ほんとに元貴も俺も責めてないし、怒ってないんだけどな
やっぱ、そんなこと言っても怖いのかな…
下向いてるし、



ryk
…うっ、ぐすっ、ふぅっ、うぅっ…
泣いちゃった?!
mtk
ぅえ?!泣いちゃった?!滉斗どうしよ
hrt
いや、俺に聞かれてもッ!
mtk
え、足も怪我してたのかな?!
hrt
そういうこと?!
mtk
え、ほんとにどうしよう!!
hrt
え、わかんねぇ!
hrt
それか俺ら怖かった?!
mtk
もしかして怖かった?!
hrt
え、どうしたらいいの?!
あぁ!どうしよう!泣かせたくないのに!!
ryk
いえ、全く、ぐすっ、全く怖くない、ぐすっ、です
ryk
そのっ、うっ、こんな僕でも、ぐすっ、心配してくれるんだ、ふぅっ、って思って
ryk
心配してくれて、ぐすっ、ありがとう、ございますっ
あぁ、この子は絶対に「俺らが守らなきゃいけないんだ」と、この時強く感じた
それと共に、身体が勝手に動く
この子を安心させないと
それにちょっと怖かった、まだ俺らが怖く感じてるのかなって、
でも先にこの子を安心させないと

ギュッ

やっぱ、元貴も同じか…w
mtk
あはは、なんだぁ、嫌われてるのかと思ってたぁ
hrt
ずっと下向いてるし、やっぱ怖いのかなぁって思ってたけど良かったぁ…
ryk
うぅっ、ふぅっ、ぐすっ、うっ、うぁっ





hrt
着いた!
hrt
今日からここが君の家だからね
俺が、俺達が君を守るから
mtk
これからよろしくね
hrt
よろしく〜
俺が精一杯この子を明るくしなきゃ
ryk
よろしく、お願いしますっ…!
君に少しでも、安心出来る場所が増えますように、
俺達が安心出来る場所に、人になれるように、
そう願って






ここから新しい俺達の生活が始まる_
いかがでしたか?mtk sideあったので、hrt sideも必要かなと思い、書きました。
そしてちょっとアンケートです。
新作(短編集)を書きたいなと思ってるんですけどどれだけの需要になるのか知りたいので答えていただけると幸いです。

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