翔陽さんと飛雄さんは何度も速攻を試している。
...........飛雄さんのトスが早すぎて跳んだ頃には通り過ぎていたり、翔陽さんが空ぶったり、勢いをつけすぎてタッチネットをしたりと様々だ。
流石に見かねたのか、何かを思いついたのか、考支さんが何かアドバイスをしに行っている。
......!この状況使えるのでは、、??
まぁ、別にアドバイスくらいなんとも思ってませんけど......借りを作りたかっただけです。
主将が決めたので反論出来ないでしょうしね。
その前に、私のサーブを止めれるかが問題ですね......
......私はどうしても飛雄さんをセッターにしたいので一応本気は出しませんけど、、
ボールを投げる。
「キュキュッ」と音を大きく鳴らしながらつっ走る。
そして少し止まり、おもいっきり跳ぶ。
手をボールに当てる。
すると。
ボールが落ちた音と何かが割れたかのような2種類の大きな音が響く。
サーブを打ち視線。ゆっくりあげる。体育館が静まり返り部員のみんなが目を大きく見開き、固まる。
な、何か言わないと......!
安心させようと笑顔を作ろうとするが、引き攣る。
やっと我に返ったかのように一斉に口を開いた。
誤魔化し失敗☆(´>ω∂`)テヘペロ☆
.............ふざけてる場合じゃないんですよ!!!!!
どうしましょう、、。弁償は避けたいんですが...........
多分無理でしょう。
せめて私が怪力なことを噂されないようきなんとか出来ませんかね?????
全力出してなくてよかったです......、、
出してたら多分床壊れてましたね...
不幸中の幸いです。
<解説>
覚えてらっしゃる方もいるでしょうか?
夢主くんは蛸の人魚です。
蛸は全身が筋肉で非常に力が強い生き物です。
なので、夢主くんはボールを割ってしまいました。
月島さんがサーブを打った。
コート全部を把握していると言われてもしてもきっと納得が出来るほどのものすごい集中力............。
......次トス上げるとしたら翔陽さんですね。
根拠は、考支さんからのアドバイスで何かを思いついたようでしたので。あと、あんな集中力を使って龍之介さんにトスを上げるわけがないでしょうし........
ものすごい集中力を持続しながら飛雄さんがトスを上げる準備に入った。翔陽さんはもう跳んでいる。
飛雄さんがいつもの“王様のトス“を打った。
......翔陽さんのスパイク、、どうするんでしょ。
そう考えた瞬間ものすごいことが起こった。
なんと、翔陽さんは目をつぶってスパイクを打った。
驚いていたら反応が遅れたっ!!
打ったのは忠さん側、、!!つまり私の反対方向!!
今私が全速力で走ったとしても間に合わないっ!!
翔陽さんと私を覗いた皆さんが一斉に驚く。
......なんで飛雄さんまで驚いてるんですか??
──────マズイんじゃないですか?
翔陽さんが“王様のトス“が生かせるスパイカーとしていまから機能し始めたら。翔陽さんにも警戒をしてしまい龍之介さんが取りやすくなる。
なら、月島さんで......って...、、
......なんで私、、勝とうとしているんですか?
飛雄さんにセッターになってもらうのが目的なのに。











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。