第34話

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2025/07/27 10:00 更新


悠佑side


俺がした約束、というのは…

獅子尾 悠佑
到着〜!
あなた
…体育館、ですか?
獅子尾 悠佑
そ。ここで後輩がライブやんねん。

そう。軽音部の後輩がやるライブである。


「俺ボーカルなんです!」とか、

「あにきに愛を伝えますっ!」とか言われたら、

後輩の勇姿を見ない訳にはいかない。

獅子尾 悠佑
俺が来たいだけやけど、見てってくれる?
あなた
ええ、もちろんですよ!


彼女の笑顔に安堵した瞬間、体育館のライトが消えた。






周りがざわめく音。


ステージにみえる人影。


突然着いたステージのライト。







…さぁ、始まりだ。


後輩(?)
こんちはー!軽音部ですっ!
後輩(?)
今日は俺がMC務めます!ぽえっ!
後輩(?)
それでは早速1曲目いっちゃいましょー!
後輩(?)
「   」!





〜♫




獅子尾 悠佑
…おぉ。
あなた
わぁ〜✨️


歌っているのは最近流行っているポップス。

ギターアレンジもされており、ライブの一発目に適した明るい歌だ。


…上手くなったなぁ、あいつらも。


しみじみとしていると、1曲目が終わった。
後輩(?)
ありがとーごさいましたぁ!
後輩(?)
続いて、ガラッとジャンル変えてバラード系いきまーっす!





MCも挟みつつ、そんな感じで続いていき…
後輩(?)
それでは5曲目!
後輩(?)
これが本日最後の曲になりますっ…
ぽえぽえ…泣

周囲からは嘆きの声。

…いやライブハウスかよ。
後輩(?)
それでは〜、…!

最後の曲は何になるのか、なんて思いつつ後輩の顔を見る。

…あ、目が合っ、




























後輩(?)
先輩いるので一緒に歌いま〜すっ!
後輩(?)
あにき〜っ!
獅子尾 悠佑
…はぁ!?

きらきらと嬉しそうな顔をしながら俺を呼ぶ後輩。

…素でやってんねんで?あれ。ずるいわぁ…()


しかし、呼ばれたからには行きたくなってしまう俺。

隣にいるあなたの名字の顔を覗いてみると、
あなた
…ふふっ、嬉しそうな顔ですね。
あなた
行ってきたらどうですか?
獅子尾 悠佑
…おう、ありがと!

笑顔で送り出された。

嬉しいのが顔に出ていたらしい。



…よし、行くか。




獅子尾 悠佑
…どうも!
獅子尾 悠佑
元軽音部3年、獅子尾悠佑です!
獅子尾 悠佑
呼ばれたので歌います!!!

…久々のステージ、緊張するなぁ。


後輩(?)
じゃあ、この中から歌選んでー!

提示されたのは様々なジャンルの10曲。


きっと、軽音部の俺をよく知る奴らには ロックを歌うと思われている。


ただひたすらかっこいい歌を。














しかし、俺はこの曲を選んだ。




















獅子尾 悠佑
…じゃあ、
獅子尾 悠佑
「高嶺の花子さん」、歌います…!
























君に、この思いが届きますように。








この片思いが、叶いますように。






























後輩(?)
皆さん、ありがとうございました〜!
獅子尾 悠佑
今からでも入部してええからな!


歓声が響く中、俺たちは客席へ手を振りステージを後にした。

後輩(?)
あにきもほんまにありがとうっ!
獅子尾 悠佑
まさか呼ばれるとは思ってなかったわ笑


そんなふうに、楽器運搬を手伝いながら雑談していると、後ろから他の後輩に小突かれた。

モブ(男)
いやー、にしても先輩、流石っすね笑
獅子尾 悠佑
何が?
モブ(男)
女の子!一緒だったじゃないですか〜!
後輩(?)
あー、元生徒会長?
モブ(男)
そうそう!

…まさか、そこまで見られていたとは。
獅子尾 悠佑
…あれは、そのー…
モブ(男)
もしかして:好きぴ((
モブ(男)
怒られるぞー。
後輩(?)
んひひ。…あの歌気持ち、伝わっとるといいね。
獅子尾 悠佑
…うるせ。
モブ(男)
てか待たせちゃだめでしょー!もう戻ってください!
モブ(男)
シフトとかも大丈夫ですか?
獅子尾 悠佑
……あ、やべっ。
獅子尾 悠佑
じゃーな!
後輩(?)
ばぃばーい!


幸い、ステージが終わってからまだ5分も経っていない。


早く迎えに行って、シフト交代行かなあかん…!





獅子尾 悠佑
あなたの名字〜、ごめん遅くなった!
あなた
軽く走れば間に合います!
あなた
行きましょう!
獅子尾 悠佑
了解!


2人で、教室へ駆け出した。



続く…

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