第3話
あれからというもの、昼休みはミカの練習
放課後は俺の練習ということが多くなった。
もちろんコーチはミカだったが
素人にも分かりやすいように教えてくれた。
つまり俺は放課後まで学校に残っている。
それはクラス全体をざわつかせるようで、
先生から呼び出され
泣きながら改心したんだなと言われた時には
流石にびっくりした。
ミカはよく夢を語ってくれた
「世界一のピアニストになって
大きな舞台でピアノを弾きたい」
明るく語るミカを俺は素直に応援したくなった。
だけどそれとは裏腹に最近気になることができた
俺がどんどんピアノのレベルを上げているのに対して
ミカはミスが多くなって来たのだ
「あ、まただ……」
演奏しては止まりが繰りかえす。
「スランプってやつか?
少しピアノから離れて見たらどーなんだ?
お、そーだ例えば俺とカラオケに行くとかな」
我ながら天才だと鼻高にしながら言うが
ドンドン表情が暗くなるミカを見て
ただ事じゃないと察した俺は
ミカの近くまで椅子を移動させ
目線を合わせるように座った
「なにかあったか?」
するとミカは泣きじゃくった
「お、おい!」
慌てながらもミカを泣き止ませた。
「実は私ね局所性ジストニア
ってやつになったみたいなの」
「え?」
話を聞くと最近ピアノを弾いていると
指が強ばってしまい上手く弾けないということが
多かったそうだ。それを無理やり動かしてはいたが
どーしても限界があるということも
「そーなのか、、」
俺はなんて声を掛けていいか分からなくなった
夢を追いかける上で今
一番の壁にミカは当たっていることが
痛いほどわかったからだ
「うん、そうだね
今日はここまでにしよーかな、
代わりにはるとくん弾いてよ〜」
「俺まだ大きな古時計しか弾けないけど、?」
「いいからいいから!」
拙い演奏だったがミカはずっとニコニコしながら
その演奏を聞いてくれていた。
「やっぱ両手って難しいな」
「それでも上手くなったよ〜
前はドの位置もわかってなかったんだから」
「うるせえ、しかたねえだろ
ピアノなんて今まで経験も興味も無かったんだからよ」
「だから凄いの!君には才能があるよ
私と違って手も大きいし!」
そうかー?と半信半疑だったが
ミカの目はさっきまで
涙を浮かべていたとは思えないほどに
キラキラと輝いていた。
スクロールお疲れ様です!
少しずつ状況が変わってまいりましたー!
続きが気になるよって人は🌟お願いします
コメント💬💬とかいいね💖待ってます
目標は🌟10です!
そして補足として
局所性ジストニアというのは私が考えたものではなく
実際にある病気です、
まだまだ謎が多い病気で演奏家さんなどに多く
一定の動き(ピアノを弾くなど)をしようとすると
指先などに強ばりを感じる病気だそうです
演奏家さんからしたら
1番避けたい病気のひとつのようです












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。