先程入ったカフェの机を指でコツコツと叩く。
確か協力者は兄ちゃんがもう殺してる…
ココに確認するか。
『 影の協力者ってもう死んでるよね? 』
『 ああ。それがどうした。 』
『 影のボスが協力者の解放を条件(あと俺を殺すこと)に灰谷たちを監禁(たぶん拷問も)してる 』
『 なるほど。 』
『 あ、あと兄ちゃんも捕まった 』
『 お前の部下をそちらに送り込もうか 』
『 いや、いい 』
店員が持ってきたコーヒーを啜る。
いざとなれば俺一人であいつらを潰すことは出来る。
ただ、
ただ…
スン
久しぶりに嗅いだその匂い…
バッと顔を上げる。
殺し屋をしてる人間が持つ、特有の匂いに合わせ、
俺が昔使っていた、オーダーメイドの男女兼用のコロン。
確かそれは、あいつにあげたはず…
後ろ姿しか見えなかったが、確かにあいつだ。













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。