ピピピピッ ピピピピツ…
スマホのアラームが鳴った。
時計は3時30分を指していた。
いつものようにベッドから出る。でも、今日は何かいつもと違う。
体が嘘みたいに軽い。おまけに、何故か気分がいい。
水を飲むと、もっと頭がスッキリした。
やっぱり、今日はあり得ないくらい調子がいい。
クローゼットを開けて、今日の服を決める。但し、帽子とマスクは絶対に身に着ける。これは鉄則。
別に、何も着飾んなくていい。無駄にアイドルらしくしなくていい。普通に、ただの一般人として、だって、もう無縁の場所に行くのだから。
キャリーケースを持って部屋を出て、鍵を閉める。
向かうのは玄関のみ。
玄関のドアを開ける。
そして、誰も気付かれないように、宿舎を出た。
今は宿舎を出てから、空港までタクシーで移動しているところだ。
何故だろう。宿舎を出てから……朝よりなんかこう…気持ちが軽くなった気がする。頭もめちゃくちゃスッキリしている。
代金を払いタクシーを降りた。
飛行機に乗る前の準備をあれこれ。朝食だったり…今ここで説明したらキリがない気がするから省くけど。
目の前には、搭乗ゲート。
ここを超えれば、韓国を、出る。
その瞬間、俺は、韓国を出た。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。