第2話

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2023/11/28 09:18












霊夢
……
霊夢
(二日後。いえ、もう明日と思った方が妥当ね)



博麗霊夢は一人静かに、道なき道を歩む。

二日前異変の黒幕と思わしき人物もといザキに云われた、三日後の夜にあの場所に一人で来い、と。それが何を意味するかは彼女自身、まだわかりきっていない。

故に、博麗霊夢は悩んでいる。




ぼんやりと虚空を見詰め、ため息を溢す。





霊夢
…………ん?




視線を上に持っていく過程に、人影らしきものを見る。異変真っ最中の今、夜に出歩く人物など……と思い、ゆっくり、慎重に、警戒を強め、其方に向かう。






霊夢
誰? 誰がいるの?
 
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
ぅ……うぅ
霊夢
あなたは……誰?




目の前で座り込み、泣きじゃくる子供に向かって、博麗霊夢は問いかける。


子供はゆっくりと顔をあげ、赤く腫れた目で博麗霊夢を見詰めながら、言葉を発する。







ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
うぉー……かー……名前、Walkerウォーカー




まるでプロローグのような出会いは、たった二人の人物だけで完結した。




















Walker
んぅ~う~




ぺちぺち、と明らかにヒールのある靴から出るべきじゃない音を鳴らしながら、夜の森を散策する。

あの日博麗霊夢に拾われてからはそれはもう、彼女にとっては怒涛の日々。始めて聞いた異変という単語に戦いやらなんやら。
一般人のロリっ娘にとっては到底耐えれるものではない。このロリっ娘は耐えてのんびり過ごしているようだが。


さて、そんな彼女はあるものを見つけ、しゃがんでそれをよく見る。







Walker
……わ、わぁ? ……えい




右手を少し振り上げ、真っ直ぐ落とす。
すると目の前にあった魔法陣らしきそれはパリン、と小さな音を立てて壊れる。


彼女は何を思うのか、そのまま真っ直ぐ立ち上がり、この魔法陣について報告すべく博麗霊夢らの元へ走る。













ここは、前に古明地こいしが暴走した地。

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