今更恥ずかしくなってきたなんて言えない。
でも、やはりお金に対する恩は大きいし、嫌という訳でもないから断るには足らない気がする。
それでも一応、心の内は伝えておこうか。
なんとなく、柊鳴さんが実は私以上に恋愛に疎い可能性がチラつき始めた気がしたが、あくまで気のせいだろうと頭を振った。
今から取りに行くにも、お互いの家が離れているから、帰る頃にはすっかり暗くなっているだろう。
だからといって、新しい物を買うにはお財布に負担が掛かる。……私のじゃなくて柊鳴さんのだけど。
そもそも、そんな我儘言えない。
そんな意味も込めて彼のほうを見た時、いかにも素晴らしい案を思いついたという様子で目を見開いた。
私の有り金全額はたいて買った下着と、柊鳴さんの長袖もこもこパジャマ。
きっと、いわゆる「彼シャツ」というものは、高身長イケメンの服を低身長女子(可愛い子)が着ることによって萌えるものだと思う。
部活の大会に備えて日々筋トレに勤しむ高身長女子が着たところで、普通のパジャマとなんら変わりないのだ。
コイツは案外褒めまくってくるタイプだと気が付いたので、直ぐに照れても損しか無いと分かった。
そう心得ておけば、不意打ち食らっても恥ずかしい思いしなくて済むし、安心安心……。
実は私がからかわれているのかもしれない、と思いつつ、結婚する年になった頃にはお金自分で稼げるし、と思った。
どうせ、こんな関係も私が自分で働ける時までの辛抱。ちょっとくらい耐えておいてやろう。
そりゃそうですよね、私があそこでしか働けなかったのに、ルカさんだけ自由にバイトできてたらおかしいですよね。
こんなに可愛いことを言われて、断れる訳がない。
こうしてお預けとなった一緒に眠る夜。
だが、一周回ってゲーム中意識し過ぎてしまい、二人の間に若干の距離があったのは内緒の話。
めちゃくちゃ文字数長くなっちゃった……。
それはさておき、スポットライトありがとうございます!
「ありがとう」できるサービスも追加されたらしいですが、バグって使えないのでこの場を借りて伝えさせていただきます!
次の話もお楽しみにしていただけると幸いです。











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。