一年後_____
不動産屋にて
独り立ちを決めたは良いが
高校生の財力で住めるようなマンションでは
不安だ と結局中也のお世話になってしまった
中也曰く 住居を妥協しないことが
この世界を生きるには必須なのだそう
大人になれば いつかはこの家から
出ることは分かっていた
その時期を早めたのは自分自身だ
でも やっぱり…
そして 引越し当日
中也の言葉に 胸がきゅっとなる
みゃぁ…
中也の腕の中で たいやきが小さく鳴いた
ガチャリと 玄関のドアを開き
新生活の一歩目を踏み出す
あなたが外に出て ガチャリと扉が閉まる
みゃぁー…
"行ってきます" か
それは帰ってくる奴が言う台詞
ポートマフィアに居る限り
互いに明日の命の保障は無い
だけど…
にゃー
こんな時 猫は人の気持ちが分かるようで
たいやきは 俺の胸に 頬を擦り寄せた












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。